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「ロンドン・ブルバード」

地味で小粒だけど大好きなノワール映画「ロンドン・ブルバード」

”渋い映画”は”渋い映画館”で。

「ロンドン・ブルバード」

 今年の目標の一つは「月に1回は映画館へ」。映画が好きだからそうしたいと思うものの、これまでそれほど行けてなく。今年こそは。

Cinepathos

今年の映画初めは渋いノワール映画にしようとシネパトスへ「ロンドン・ブルバード」を観に行くことに。

シネパトスへは初めて来たけど、古びた感じがなんとも良い感じ。3つのスクリーンは別々の入り口になっていて、間には同じく歴史を感じさせるような床屋や食堂なんかが並んでる。そこに映画の上映を待つ人達が映画のチラシが入ったスタンドのそばでタバコを吸ってたり。こういう世界は大好きだ。上映前にはロビーに「ロンドン・コーリング」が流れてる。最高だ。小さなスクリーンだったので前から4番目の席の真ん中に座る。館内にはお世辞にも盛況とはいえない人数の観客。一人で来てる男性も女性も、カップルも、老若男女みな「今日は貸切だな」と感じられるくらいの間を明けて座ってる(ノワール映画を女性客が一人で観に来るものなんだなぁ。それだけで親近感が湧いてしまう・笑)。映画を観るには心地のいい空間。

映画は、3年間の服役を終えて出所した元ギャングスタ、ミッチェル(コリン・ファレル)が、闇社会から足を洗って真っ当に生きようと心に決め、華やかなショービズの世界に絶望して引きこもりになった元女優(キーラ・ナイトレイ)のボディーガードを務めるようになり、二人は一緒に自由を手にしようとするのだけど、闇社会はミッチェルを手放そうとせず・・・というお話。

この映画は有名脚本家ウィリアム・モナハンの監督デビュー作。タイトルロールにメジャースタジオの名前は無かったし、多分そんなに予算はかかってなくて、どことなく自主映画っぽい雰囲気もするのだけど(ワイドショットが殆ど無い)、ワンカットワンカット大事に撮ったんだろうなぁと感じられて、大事にしたい映画。「NARC」が好きなんだけど、似たような”パーソナル”な感じ。ちょっとレトロにも感じられる設定なお話だけど、守る者を得たコリン・ファレルはかっこよく、憧れるヒーローを見れた。

”ギャングが改心するお話”というのは決まってハッピーエンドで終わることはなく、この映画も例外ではないのだけど、破滅を予感しつつも幸せをどうにか手に入れようともがく男の話って好きなんだよなぁ。

世界を核戦争の危機から救うような派手なお話ではないけれど、こういう映画を小さくても大きなスクリーンで観るのは、こういう映画をわざわざ古びた映画館に見に来た人たちと一緒な空間で観るというのは、それもまた自分にとって贅沢な時間の使い方。小粒だけど大好きな良作映画。

年始の映画が好きになれて良かった。次は何を見に行こうか。

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