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”映画”が見たい?ジョニー・トーを薦めよう。 「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

 ヒーローの映画が見たい?ジョニー・トーの映画を薦めよう。情に厚い悪人が見たい?ジョニー・トーの映画を薦めよう。幸せな食卓の絵が見たい?ジョニー・トーの映画を薦めよう。”映画”が見たい?ジョニー・トーの映画を薦めよう。

「復讐の意味があるか?すべてを忘れた男に。忘れることができたらそうするか?」
「彼は忘れても、俺は約束した。行くぞ。」

 「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」という映画を見てから、今一番気になっている映画監督がジョニー・トー。香港ノワールのかっこいい映画を撮る監督なのだけど、彼の撮る映画はどこか温かい。なんとも不思議な、乾いていて、じめじめとして、熱い映画を作る人だ。「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」「エグザイル/絆」「PTU」「ブレイキング・ニュース」と4本続けて見たけどどの映画も大好きだ。

「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

 娘の家族を殺された、元殺し屋のシェフが、自分の経営するレストランを報酬に3人の殺し屋を雇う。男は過去に脳に銃弾を受けたことで記憶を失いつつあった。男はポラロイドカメラを手にして殺し屋達と行動を共にするが、娘を殺されたことも、彼らに復讐を頼んだことも忘れてしまう。そして男に復讐を頼まれた殺し屋たちの、彼らの標的は自分たちの雇い主だった・・・。

「私は、彼らを知ってるんだね?」

 雇い主が敵でも、記憶を失った男との約束を優先する殺し屋達、そして死んでいった彼らとの絆のために銃を手にし復讐を果たす男。娘との約束、客との約束、絆との約束。逃げも隠れもしない真っ向勝負の復讐の物語。登場人物のレイアウトのかっこよさ、古紙のブロックを使った銃撃戦シーンが目を惹くけれど、「食事」のシーンの長さも印象的な映画。調理から食卓を囲むシーンまで、この手の映画なら短く切りそうなところを丁寧に見せる。殺し屋たちが食事をしてるところを見ることで、序盤から「根は悪くない人物なのかも」と思えて、すぐにそれは正しいとわかるから親近感がぐっと増す。このスタイルは後で見たジョニー・トー映画でも同じ。幸せな映像とスタイリッシュな銃撃戦のカメラワークとレイアウトが対照的。

「エグザイル/絆」

 この映画も主人公が殺し屋で敵が彼らの雇い主。主演も同じくアンソニー・ウォン、とにかく憎たらしい彼らの雇い主役にサイモン・ヤム。

 かつて仲の良かった5人組の男たち。組織の裏切り者、彼を守る2人、彼を殺すように命じられた2人として再会した彼らは銃を向け合うも食卓を囲んで笑顔を見せる。組織を裏切ったケジメをつける前に、家族に金を残すために敵対組織のリーダーの殺しを引き受けるが、現場には彼らの雇い主が現れ計画が狂ってしまう・・・。というお話。

 時折童心に帰ったようにはしゃぐ主人公たちが微笑ましい。そこに終わりがあるとわかっていても、絆のために銃を手にして向かっていく。彼らも殺し屋、生き残って幸せになることは許されない。みんな笑って散っていく。「冷たい雨に撃て、」もこの映画も「粋」がかっこいい。

男たちの粋な生き様。もっと、もっとと見たくなる。

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(字幕版)

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