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Kindleで読める「生きるコツ」。おすすめの人生ハック本3冊

人生を好転させられるかもしれない科学と視点

 昨年末から年始にかけて、3冊のKindle本を読んでいたのだけど、その3冊がどれも「背筋をピンと伸ばして生きるコツ」が書かれていたのでご紹介。動いて、視点を変えて、自分の頭で考えると、強くなれる。

外に出るんだ陽に当たれ!やる気が出ないのはあなたのせいじゃない

「すぐやる!」コツ 西多昌規

 「やる気」について書かれたこの本は、やる気が出ないのはなぜなのか、やる気を出すにはどうしたらいいのかを、心理学と脳の仕組みを解説しながら教えてくれる。

身体を動かすことの習慣化が、やる気を出すための最短ルート

頭だけでいろいろと考えているうちは、やる気を取り戻すのは無理

 脳を活性化させるには有酸素運動を、不安な気分を鎮め、やる気を出すには朝の光を。燃え尽きを感じたときはとにかく休む。朝起きて、睡眠時間を大事にしっかりと眠る。結局は規則正しい生活ができるか否かが大きい(「うつ」の文字を多く目にするのは現代人にとって早寝早起きの難易度が高いからなのかも)。「自分は大丈夫」と思っていても、いつか襲ってくるかもしれない鬱に対するワクチンになる。

そもそも、農業や漁業の第一次産業が主だった時代、工場労働の第二次産業が主だった時代には、多くの人が考える前に行動していたのです。そうした時代には、今ほどやる気の問題がとりざたされたことはありません。

紙の本はこちら「すぐやる!」コツ(Amazon)

優しければいいってもんじゃない。北野武の頭の中

全思考 北野武

 芸人・ビートたけし=映画監督・北野武が頭の中を開陳した本が「全思考」。北野武の本は数多く出ているけれど、この本は要所要所で「たけしの誰でもピカソ」に出演していたクマさんが、自身のお店に北野武がやってきたときのエピソードが添えられていて、表では語られることの少ない人となりを知ることができる。

「お前が困ったら、俺はいつでも助ける。だけど、俺が困ったときは、俺は絶対にお前の前には現れない」 これが正しい。お互いにそう思っているところに、初めて友情は成立する。

 本は5つの章(生死、教育、関係、作法、映画について)に分かれていて、自身の体験談を交えながら、持論を展開している。中でも印象に残ったのが教育論と、関係のところで語られる「友情とは」。

 子供がいじめられて、仲間はずれにされて、自殺するという話をやたらと聞く。イジメがどうのという前に、仲間はずれにされたら生きてはいけない、という子供が増えているんだなあと思う。ということは、たとえば小学校のひとつのクラスのメンバーであることの方が、死ぬとか生きるってことよりも重要だと、子供たちが感じているってことだ。大人たちは誰も、友達なんかいなくても人は生きられるんだと言ってやらない。

 教育論のところで、次に並べる本でも扱われている「孤独」に触れている。子供の自殺について、そもそも大人たちが子に過剰に「一人でいることは悪いことだ」と刷り込むのが原因だと考えている。また、「夢を持ち続ければいつかは必ず叶う」と教えるのも危険だと(夢破れた時、就職に失敗したときに「仕方ない」という受け取め方を知らないがために、どうしたらいいのかわからなくなって自殺してしまう)。

また、イジメについても、「序列がはっきりすればその後は平和になる」という。戦国時代も現代の戦争も、「平等」を叫んで序列がわからなくなるから起きるのだと。読む人によっては拒絶反応を示すかもしれないけれど、これも考え方の一つだ。時代が進んで過去の価値観や仕組みを否定して、手放してきたけれど、俯瞰で振り返ったら、世の中を良くするヒントがあるんじゃないか。この本は新しい視点を与えてくれる。

紙の本はこちら「全思考」(Amazon)

”孤独は悪”って誰が決めた?孤独は悲しくない

孤独の価値 森博嗣

 「孤独の価値」は、多くの人が思っていそうな、”「孤独」=寂しそう、悲しそう、悪いこと”という価値観について筆者が考察する。

さて、ここで考えるのは、死に直結するわけでもないのに、どうして、我々の多くは孤独をそれほどまで怖れるのか、という問題である。

 人間は大昔は群れで生活していた生き物だから、単体でポツンといると、外敵に襲われたり、食料を手に入れることができなかったりと、生命の危機的な状況になる。だから一人でいることは「死」を連想させるけれども、現代においてはそんな心配は基本的には無いはずで、であれば、なぜ「孤独」という言葉にネガティブな印象を持たれるのか。この本では、その原因をテレビや映画で過剰に発せられる、「群れる人々の感動ストーリー」による洗脳だと考える。「たった一人で大きなことを成し遂げました」「たった一人でも幸せに暮らしました」では売れる物語にならないので、例え現実とズレていても「そういう話は泣けるのだ」と刷り込まれ続けてきた観客には「一人でいた子を立ち直らせました」みたいな話しか見せないのだと。

そもそも、他人のことを「なんか、あの人、寂しいよね」と評することが間違っている。勝手な思い込みで、一人でいることは寂しいこと、寂しいことは悪いこと、という処理を、考えもしないでしているだけなのだ。同じ価値観で返せば、そういう「考えなし」こそが、人間として最も寂しいのではないか。

研究者や芸術家は孤独に身をおいてこそ作業に熱中でき、本人はただただそれを楽しんでいる。他人は彼らを孤独でかわいそうと思っていても、本人はそうだとは限らない。この本は一人が好きな人(自分は何より一人で映画館に行くのを楽しみにしている人間なので、この本には共感。)には肩を叩いて「な!」とそれでいいと言ってくれるし、孤独を感じていたり、孤独を恐れている人には、「それは怖いものではないのだ」と予防接種になる。”一人でいることは悪だ”という価値観を捨てれば、テレビに振り回される人生でなくなる。

紙の本はこちら「孤独の価値」(Amazon)

戦略的俯瞰視点がこれから必要になる

 たまたま続けて読んだ3冊。妙にリンクを感じたのだけど、まとめて要約すると「やる気が出ないと感じたら休息が足りてない。自分の能力を最大限に発揮したいときは孤独を利用するのがいい。そのために孤独を飼い馴らせ。」となる。人間の体の仕組み、世の中の仕組みを知っておいて、起きたことを冷静に、まずは俯瞰で眺めてみる。人の意見を鵜呑みにする前に、自分で考えてみる。多量の情報に流されることなく、自分の足で歩いて行くのだ。

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