ジユウメモメモ

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チャッピー

進化は突然やってくる。「チャッピー」

予想外に哲学的。観るべきSF映画。

 ニール・ブロムカンプ監督の最新作「チャッピー」を丸の内ピカデリーにて鑑賞。ソニー・ピクチャーズによる”カット騒動”もあったけれど、観てみれば修正箇所は許容範囲内。冒頭10分、ドロイド警官隊の活躍を見たら大好きな映画に、ラストの展開は予想外の展開で驚いた。

チャッピー

丸の内ピカデリーにて「チャッピー」を鑑賞。

無骨ながらどこか親しみやすさのあるデザインのロボットも、チャッピーというキャッチーな名前も、最後に描かれる「進化の瞬間」の前説に過ぎない。「第9地区」と同じカンバスで、「エリジウム」とは違う未来の物語。今度の未来はディストピアかそれとも…。

「驚異的なスピードで学習していくAIの…」と聞いていたから、「後のターミネーター、先はマトリックスである…」と予想していたら素知らぬ顔で急カーブ。「え!そっちの話!?」「今、進化の瞬間を目にしている」という興奮。もし、意識がデータ化できたなら…。後で振り返って、「2001年宇宙の旅」みたいに語り継がれるSF映画の一つになるのだろうと思う。

映画に出てくる軍事企業テトラバール社の社名の元ネタはブロムカンプ監督が「第9地区」以前に作った短篇「Tetra Vaal」から。「チャッピー」に出てくるドロイドよりカッコいい?

 一人の科学者の野心から生まれた意識を持つ人工知能。その人工知能が生きたいがためにとった行動が創造主を次の段階に連れて行く。進化はこうしてイレギュラーから起きる。ただのAIの話じゃなかった。観るべきSF。

余談:日本上映版のカット部分は後半にある”あるキャラクターの胴体が引きちぎられる”というシーン。ああ、ここか、とわかるレベルではあるけれど、結果は映ってる(ちぎれた上半身が壁にぶつかるシーンは描写されてる)ので削除されたのはほんの数秒。「この程度ならむしろ、黙っててくれたほうが無駄に怒らずに済んだ」とも思ったけど、それは健全じゃないしなぁ…数秒切った結果、学生が観に来たのかは疑問だ(公開2週間後の平日午後ではあったけれど、その回の観客は自分も含めて10人ちょっとだった)。

それでも、前半のドロイド部隊がヘリでやって来るシーンで、もうチケット代は回収できた。人間の警官がドロイドを盾に前進していくのがたまらなく好きだ。ブルーレイが出たらヘビロテしたい。

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