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「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ポスター

楽しいけれど、不気味。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

より広く、より多く、より強く。

 公開6週目の遅ればせながらのアッセンブル。TOHOシネマズシャンテで「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を見てきた。見せ場は盛りだくさんで、単独映画の無いキャラクターたちの素顔もよりハッキリ、新キャラクターも登場と、娯楽作品としては大満足。だけど、どうにも喉に刺さった小骨が取れないような違和感が…。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」ポスター

個人的にはアメリカ版ポスター(パンフレット表紙と同じ絵)の方が好きだなぁ…。

キャップは強くなってるしホークアイがよくしゃべる!

 ストーリーは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」後から、アベンジャーズ総出でヒドラ残党の基地を急襲するところから始まる。「アベンジャーズ」の時は宇宙からやってきた敵相手に苦戦を強いられていたけど、対人間となれば圧倒的。ここでなぜソーも積極的に参加しているのかと不思議だったけど目的は奪われたロキの杖を回収するためで、最初からみんな団結してたらほんとに強いんだなぁと再認識(笑)。

 と、冒頭から期待値を上げに上げてくれて、そのまま最後まで見た目には楽しい(キャップはウィンター・ソルジャーの頃からさらに強くなってるし、相変わらずの紅白腹巻きコスチュームとはいえ、随分とモダンに見えるようになったのが嬉しい)。ドラマパートにも時間を割かれているけれど、世界を転々としてアクションシーンがたっぷり見られる。やっていることの複雑さが増したカットも多くて戦闘シーンは前作よりも「エイジ・オブ・ウルトロン」の方が好み。今回の敵ウルトロンはとにかく物量で攻めてくるので前作のような巨大な敵は現れない。だけど、その代わりにハルクとハルクバスター(アイアンマン)の対決があるから派手さもある。

意外だったのがホークアイがよくしゃべるキャラクターになっていたこと。中盤で家庭持ちであることがわかるのだけど、そのせいか前作に比べ随分と生活感のあるキャラクターに変化していて、戦闘中のセリフもまるでジョン・マクレーンみたいに愚痴っぽいのが面白かった。

 そんな感じでポジティブな印象も大きいのだけど、どうにも描かれていて欲しかったものがすっぽり抜けていた。

大惨事の責任を誰も取らない世界

 ウルトロンを誕生させたのはトニー・スターク(アイアンマン)で、「いつか自分たちが勝てない敵が現れたときのため」作ったとは言え、結果としてそれが暴走していくつかの都市が壊滅して、少なくない数の犠牲者も出たわけで、彼には大き過ぎる責任がある。だけど、アベンジャーズの他のメンバーの誰も、世界も皆、彼の責任を追求しないで終わるのだ(キャプテン・アメリカにど突かれてソーに胸倉掴まれる程度で、最後は彼らも笑顔で会話する始末)。

 例えばアイアン・レギオンやウルトロンが前作の敵チタウリの技術をベースにしていた、とか、ヒドラの罠だった、とかならまだ釈明の余地があったかもしれないが、そうではなく、完全にトニーの責任だ。それなのになぜ…。ただの休暇で済んでいいはずがない。

 そう考えていると、いやーな疑念が湧いてくる。あれだけの惨事を(コールソン達の新生シールドなのかアベンジャーズの宣伝工作部隊なのかはわからないけど)「ヒドラがやったこと」もしくは「新たに出現した外敵であった」として、「トニー・スタークが原因である」ということを徹底的に隠蔽していたのではないか、と。冒頭でも見られたようにいまやアベンジャーズは攻性の組織。自分たちの身を守るために工作もするのだというのなら不信感を抱かざるを得ない(しっかりしろキャップ!)。大きな軍事力には大きな責任がつきまとう。それはたとえ子どもが見るお話であれ、しっかりと教えないといけない。

 予告を見てからずっと気になっていた「トニー・スタークの責任の取り方」。まさか完全にすっとぼけて休暇に入るとは思っていなかったので、この映画をどう受け取ればいいのか困惑している。楽しいが、あまりに不気味だ。「シビル・ウォー」で「いやいやちょっと待て」となるのだろうか…。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (字幕版)
カテゴリ: アクション/アドベンチャー

余談:ジャービスの中の人ついに登場!

 今回の目玉の一つ、新キャラクターのヴィジョンの俳優がポール・ベタニーだったのが個人的に嬉しかった。パンフレットを読むと、マーベル映画では俳優一人一役というルールがあって、スタジオ側は当初「ジャービスとヴィジョンは別キャラクター」と考えていたから彼がキャスティングされるとは限らなかったらしい(監督のジョス・ウェドンがスタジオを説得したらしい)。ジャービスの声が今後も聞けるので安心だ。

しかし肝心のキャラクターのデザインが凄くて、パッと見ポール・ベタニーの顔を赤く塗りたくっただけに見える(とは言え実際には見た目から予想するより本人の皮膚はほとんど隠れていて、快適な状態では無かったらしい)。映画館に行く前に登場シーンをYouTubeで見てしまっていたのだけど、そのときは「こんなの絶対笑うわ!笑かしにきてるじゃん!大丈夫か!」って不安になってしまったくらい。それがどうしてあの声でしゃべってると段々「ヴィジョン、カッコよくない…?」となってくるから不思議だ。あの声はズルい(笑)。

ヴィジョンを見て「もしかしてイケメン?」と思った人に「レギオン」をオススメしたい。Huluで見てみたら素の顔でアクションをこなしていて結構面白かった(こちらも天使を演じていて人間の役ではないのだけど)。ポール・ベタニーもっと人気出るといいなぁ。アクション映画にどんどん出て欲しい(イギリス生まれだしジェームズ・ボンド役も合いそうだ)。

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