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オウルテック OEC-LPB10024とiPhone

旅のお供用に半個体(準個体)モバイルバッテリーを買った

大きさ・重さが従来型からほぼそのまま。「燃えにくい」新しいタイプのバッテリーの本命か。

 昨年の夏頃から電車内などでのモバイルバッテリーの発火事故のニュースを目にすることが多くなった(気がする)。

 手元にあったリチウムイオンモバイルバッテリーは10年前に購入したもので、使う機会は年に1回あるかないか(普段はUSB充電器とケーブルをカバンに入れていて、長距離移動時も新幹線などにはコンセントが付いていてモバイルバッテリーの出番が無かった)といった程度で充放電はおそらく50回したかどうか。まだ使えそうにも思えたけれど、さすがに10年経過しているのは気になる…。

ということで、そのモバイルバッテリーは処分することにした。最近では家電量販店でも、自治体でも小型家電回収ボックスを設置していることが多く、処分方法に困ることはなくなった。(不燃ごみの日に出せる自治体も増えてきたが別のごみと分けて出す必要があったりするので事前に確認は必要)。今回は区の出張所に設置された回収ボックスに出してきた。

一般社団法人 JBRC(小型充電式電池を回収できる店舗・自治体の検索が可能です)

 USB充電器はいつもカバンに入れているのでモバイルバッテリーはなくてもいいか、と思っていたのだが、長時間外にいるようなときを考えると持っていないのもちょっと不安。

そこで、(災害時の備えも兼ねて)旅のお供用にモバイルバッテリーを新調することにした。数年前から「釘を刺しても発火しない」「燃えにくい」「長寿命」を謳う新しいバッテリーが続々と登場している。せっかく買うなら、安全性重視のやつを。

 新しいタイプのモバイルバッテリーは「リン酸鉄」「ナトリウムイオン」「半個体 / 準個体」の3つの種類がある。いずれのタイプも従来のリチウムイオンバッテリーと比較して「高い安全性」と「長寿命」という特徴は共通する。

 リン酸鉄のメリットは電気自動車(EV)に採用されている高い安全性の「実績」だろうか。サイクル寿命は従来のモバイルバッテリーの2倍の約1,000回。デメリットは従来のモバイルバッテリーと同容量で比較すると少し重くなりがち。

 ナトリウムイオン電池のメリットは熱暴走が発生しにくい、広い使用温度範囲(エレコムのモデルで50~-35℃)、約5,000回の圧倒的な長寿命。デメリットはバッテリーが大きく、重くなる点か。また、今のところ採用しているメーカーが少なく選択肢が少ない。

 半個体(準個体と呼称するメーカーも)電池の性能はリン酸鉄とナトリウムイオンの間に位置する印象。サイクル寿命は約2,000回、大きさと重さは従来のモバイルバッテリーに近い。価格も3種類の中では安価な方。メーカーの宣伝文句をそのまま受け取るならデメリットは無いようにも見えるが、しいて挙げるなら「実績」はこれからであるという点か。

 今回は携帯性とサイクル寿命の長さを重視して、半個体(準個体)電池を選択。オウルテックの「OEC-LPB10024」を購入した。

オウルテック OEC-LPB10024 パッケージ
オウルテック OEC-LPB10024 パッケージ

 OEC-LPB10024(は通販などの販路限定モデルで同メーカーの「OWL-LPB10024」と同じものと思われる)は最新のスマホを2回程度充電できる容量10000mAhのモバイルバッテリー。

オウルテック OEC-LPB10024のパッケージ内容
オウルテック OEC-LPB10024のパッケージ内容

電解質に難燃性のあるゲル状の素材を使い、電解液が漏れにくく、熱が加わっても電解質が気化しにくいために電池の膨張や発煙、発火するリスクが低減されている。サイクル寿命は2,000回と長寿命。使用温度は放電時-20~60℃と、冬も夏も活躍してくれそうだ。

サイズは約7cm×1.7cm×10.9cm、重さは缶コーヒーと同じくらいの約182gと、従来のモバイルバッテリーから置き換えても違和感のないコンパクトさと軽さ。普段の外出にも旅行にも持ち運びしやすい。

充電性能はUSB Type-CポートがUSB PD(Power Delivery)に対応、端末へは最大30Wで急速充電が可能、モバイルバッテリーへの充電もPD充電器と接続することで急速充電に対応している。

オウルテック OEC-LPB10024 外観・PSEマーク
オウルテック OEC-LPB10024 外観・PSEマーク

OEC-LPB10024は10年前に購入した同容量のモバイルバッテリーより小型、計量なため、カバンに入れる機会が増えた。端末への充電も、モバイルバッテリーへの充電も早く満足度は高い。「燃えにくい」という安心感、サイクル寿命が増えたことで気兼ねなく使えるのも嬉しい。

オウルテック OEC-LPB10024とiPhone
オウルテック OEC-LPB10024はバッテリー容量の%表示機能が備わる
オウルテック OEC-LPB10024 パススルー充電
オウルテック OEC-LPB10024はパススルー充電(モバイルバッテリーを充電しながら接続機器へ優先的に給電する)にも対応する

従来型のリチウムイオンバッテリーは低価格化が進んでいて、有名メーカーのものもびっくりするくらい安いものがある。半個体モバイルバッテリーは新しいのもあってそれらよりは高価だが、安全性と4倍のサイクル寿命を考えると妥当か、今買ってもちょっと安いくらいに思える。今、モバイルバッテリーの買い替えるなら安心感のある新しいタイプのバッテリーを選びたい。

いずれの新しいタイプのバッテリーを選んでも、意識しておきたいのはあくまで「絶対に燃えない」ではなく「燃えにくい」であること。

釘を刺しても発火しないからといって高いところから落としたりぶつけても安全なわけではないし、使用環境の温度範囲が広がったからといって炎天下の車の中に放置していいわけはない。充電しっぱなしも、過放電もこれまで同様に注意が必要。半個体電池の説明書にも従来のモバイルバッテリーと同じ注意事項が引き続き記載されている。メーカー側の安全への努力と同様にユーザー側も油断しないようにいたい。

オウルテック OEC-LPB10024

燃えにくく劣化しにくい準個体電池を採用したモバイルバッテリー サイズ・重量:約70mm×17mm×109mm 約182g

サンワサプライ 難燃モバイルバッテリーポーチ IN-FP1BK

有効内寸16×13cmのガジェットポーチ。内側・外側が燃えにくく、モバイルバッテリーが発火した際に炎が外に出るのを抑える。

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