ジユウメモメモ

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悲しみのあとにビックリするくらいのハッピーエンドがやってくる「陽だまりの彼女」

小説はたまに読む。活字は好き。だけど、読むのが酷く遅い(笑)。

読むときは通勤電車の中くらいで、それも立ったままでは本を読めなくて、だけど座れる確率は半々くらい。帰りは大抵眠くて読まないまま。そうなるとちょっと読んではしばらく間が開いて、ちょっと巻き戻ってちょっと進んで、そんなことの繰り返しで、一冊読み終えるのに数ヶ月かかってしまうことが珍しくない。

”女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”なんて表紙の文字と、書店の棚のいい感じのPOPと表紙のイラストが気になったのと、麻生久美子が出ていて好きな映画の「ひまわり」に似た雰囲気を感じ取って手にしたこの本も、やっぱり読み終えるのに時間がかかった。

読み進んでいくと、主人公カップルの話に「いいなぁ、いいなぁ~。」と理想的な物語を読めて嬉しくなるのだけど、半分を過ぎたあたりから悲劇の予感が漂い始める。主人公もそれを感じ取って彼女に質すのだけど、彼女は決して答えを言わない。そしてそれはやはりやってきて、すっかり感情移入している読んでいる自分も凄くダメージを受ける。だけど最後まで読むとビックリするくらいのハッピーエンド。久しぶりに「凄い!」と声を上げたくなるお話!映画で例えるなら「シックス・センス」とか「SAW」を見た時の「凄い!」くらい凄い(そのジャンルの映画で例えるのは間違っているけれど。笑)

背表紙に書かれたあらすじの、半信半疑の期待はカウンターのように大きなサプライズとなって帰ってきた。手にとった自分を褒めてやりたいくらい。半分くらいから”その秘密”が語られ始めるのであらすじは書けないけれど、普段恋愛小説なんて読まない人にもおすすめしたい一冊(自分の場合も多分「ベルリン発プラハ」と「映画篇」を読んでたくらいだ。)。読んで損はゼッタイ無い。

追記:映画化が決定!浩介と真緒は松本潤と上野樹里。主題歌はもちろん「素敵じゃないか」!

シネマトゥデイ:嵐・松本潤と上野樹里が初共演!ベストセラーを小説「陽だまりの彼女」が映画化!

公開が楽しみ。