ジユウメモメモ

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Intehill F15NCパッケージ

高色域アピールに偽りなし。満足できるモバイルモニタ Intehill F15NC

価格と品質の高バランス。15.6インチ・フルHDクラスの画質ベンチマーク

sRGB 80%クラスとは色の鮮やかさがはっきり違う!映り込みもなし!

 以前購入したモバイルモニタを実家に置いてきたので、2台めのモバイルモニタを購入した。購入したのはIntehillのF15NC。15.6インチ・フルHDとサイズと解像度は前回(InnoView PM406)と同じ。

関連記事:1台あるとなにかと便利!サブ画面にピッタリなモバイルモニタ InnoView INVPM406

Intehill F15NCパッケージ
Intehill F15NCパッケージ

 F15NCを選んだ理由は「3.5mmジャック付き」「カバー付属」であること、そして何より「高色域」モデルであったこと。前回購入したInnoView PM406はsRGBカバー率が80%(メーカー公称値)で本体デザインや使い勝手に不満はなかったものの、デスクトップモニタと並べると赤色の鮮やかさがやや足りない印象で(赤が朱色に見える傾向があった)、動画を視聴する際には物足りなさを感じた。

F15NCはメーカーによればDCI-P3カバー率100%、「sRGBに比べて25%広いカラーカバレッジを提供」と色彩の豊かさを強くアピールしていた。仮にそれが「盛っていた」としても、sRGB100%はカバーしているだろうと期待した。

画面サイズ15.6インチワイド(アスペクト比 16:9)
パネル種類IPS
表面処理グレア(光沢)※実物はノングレアに近い
解像度1920×1080ピクセル
色空間(※メーカー公称値)DCI-P3 100%(sRGB色域より25%広い)
輝度500 Nits
リフレッシュレート60Hz
入力端子Mini HDMI × 1、USB Type-C × 2
スピーカーあり(3.5mmジャックあり)
VESA75*75mm
サイズ幅 35.8cm × 高さ 22.5cm × 奥行き 最薄部5mm / 697g
付属品保護スマートフォリオ、MiniHDMI to HDMIケーブル、フル機能USB Type-Cケーブル、USB Type-A to Cケーブル(給電用)、充電器(5V / 2A)、日本語説明書
Intehill F15NCの仕様
Intehill F15NC(カバーを付けた状態の前面)
Intehill F15NC(カバーを付けた状態の前面)
Intehill F15NC(カバーを付けた状態の背面)
Intehill F15NC(カバーを付けた状態の背面)VESA用の穴のある下の部分はカバーで保護されないが、そのためカバーを付けた状態でも非常に薄く、持ち運びはしやすい。
Intehill F15NC(カバーをスタンドにした状態)
Intehill F15NC(カバーをスタンドにした状態)
Intehill F15NCの入力ポート
Intehill F15NCの入力ポートは左側面に並ぶ。HDMI接続の場合は、USB Type-Cによる電源供給が必要となる。
Intehill F15NCの同梱物
Intehill F15NCの同梱物。左上からUSB Type-C to Cケーブル、USB Type-A to C(電源供給用)、USB電源(Type-A・定格5V / 2A)、miniHDMI to HDMIケーブル、日本語説明書

 F15NCの仕様を見て懸念していた点が一つあり、パネルの表面処理が「グレア(光沢液晶)」であるとされていた。しかし実物を見てみると、映り込みの度合いはノングレア(非光沢液晶)と変わらないように見える。何も表示していないときに自分の顔がはっきり見えることはないし、天井の照明の形もぼやけている。外部の環境光が画面の邪魔をすることはほぼ無い。非光沢の画面保護フィルムを貼る気でいたのだがその必要はなかった。

Intehill F15NC
Intehill F15NCは「光沢」とされていたが映り込みはほとんどしない

 F15NCにPCを繋げて映像を見てみると、PM406よりもはっきりと色鮮やか。映画を見てみても赤がはっきり赤に見える。「トロン・レガシー」のような暗闇の中にあるアリーナ、といったシーンでは光の広がり方がよりリッチに見えて画質に関しては大満足。sRGB80%クラスのモデルにはもう戻れない。

Intehill F15NC
映画を見ても赤色に不自然さは感じず。

 F15NCに残念な点があるとすれば内蔵スピーカーの品質か。最大音量は期待されるより小さいかもしれないが、それよりもこもって聴こえるのが気になる。明らかに「オマケ」品質。自分の場合、モバイルモニタはデスクトップモニタの横に置いて資料や動画など「参照情報」を表示するためのサブとしての用途がメインになり、音はメインのモニタを通して出力するので音質を不満に感じるシーンはほぼ無いのだが、F15NCをメインに使う場合は別途スピーカーを用意した方がQOLは上がるだろう。

 15.6インチのモバイルモニタを探していて、「画面解像度はフルHDあればいいけれど画質は重視したい」という人にはIntehill F15NCをオススメしたい。自分でも今後さらにモバイルモニタを購入することがあればF15NCの画質を評価基準にする。

F15NCの通常価格はサイトにより20,000円台だが、クーポンがある場合では1万円台半ばで購入できるタイミングもある。15.6インチ・フルHDクラスだと10,000円前後で買えるモデルもあるが、その価格帯ではsRGBカバー率は80%前後といったところだろう(通販サイトの商品ページではsRGB100%を謳っていても、メーカーサイトで確認すると実際には70%~80%といったパターンもよくある)。十分な色域のためにプラス5,000円出す価値はある。

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