くすみカラーのおしゃれなゲームコントローラーを買ってみた。8BitDo Ultimate 2C Wired Controller
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手頃な価格のドリフト対策済みコントローラー
PCでゲームをプレイするときにコントローラーを使用しているのだが、2年ほど使っていたコントローラーの左ジョイスティックの挙動が怪しくなってきた。TPSでキャラクターを移動させた後にスティックを離してもキャラクターが歩き続けたり、1回倒すだけでも歩きだしたり。これがいわゆる「ドリフト現象」というものか。
コントローラーのアナログスティックが勝手に動くこの現象、原因としてはスティックの摩耗や部品の劣化、またはゴミが内部に入ることらしい。後者なら掃除できれば直る可能性もありそうだが、2,000円程度で買った記憶がある安い製品。買い替えの時期が来たのだろう。
というわけで、USB接続のゲームコントローラーを買い替えた。予算を1,000円ほど上げて3,000円以上のクラスで探すと、ドリフト対策を謳った製品がいくつも見つかった。
ホール効果ジョイスティック採用で長持ちしそう
今回購入したのは8BitDoの「Ultimate 2C Wired Controller」。Xboxのコントローラーと同じスティック、ボタン配置のUSB接続のゲームコントローラー。コントローラーとUSBケーブルは着脱が可能で、ケーブルを交換することで長さを調整できる。振動機能も搭載し、WindowsとAndroidに対応する。
いつもならこういうガジェットは黒っぽい色を選ぶのだが、この製品のカラーバリエーションはカラフルなくすみカラー。気分転換にいいかな、とグリーンを選択した。
Ultimate 2C Wired Controller購入の決めてとなったのは見た目のデザインもだったが、一番は「ホール効果ジョイスティック(Hall Effect Joystick)」を採用していること。
ドリフト現象対策には「ドリフトが起きたらソフトウェアでキャリブレーション(再調整)を行える機能」などメーカーによって様々な手法が採用されているが、ホール効果ジョイスティックも多く採用されている機能の一つ。スティック操作の検出にホールセンサーを採用することにより、パーツの物理的な接触がなくなることでドリフトが発生しにくい構造になっているらしい(一般的なコントローラーは金属ブラシを伝導性パッドに接触させることでスティックの動きを検出している)。宣伝通りならなるほど、長持ちしてくれそうだ。
Ultimate 2C Wired Controllerを実際に使ってみると、グリップが丸みを帯びているので持ったときの収まりがいい。手に持つと見た目より少しコンパクトに感じる。
アナログスティック部分は2,000円クラスのコントローラーと比べるとスティックが外周のリングにガツンと当たる感じが小さく、ちょっとだけ高級感がアップしたように感じる。ここはホール効果云々というのではなく、安物よりコストが掛けられているということなのだろう。スティックのセンサー部分の構造が変わったからと言って違和感を感じたりはしない。
Ultimate 2C Wired Controllerの付加機能
Ultimate 2C Wired Controllerには「連打機能/オート連打機能」「追加のL/Rボタン(左右のボタン、トリガーボタンの間にマッピング可能なボタンがある)」「ソフトウェアによるファームウェアアップデート機能」も備わる。連打や追加ボタンは今のところ利用する機会はないのだが、説明書の日本語ページの翻訳は怪しいところがあってわかりにくい。英語ページを元にすると、使用方法は以下の通り。
連打機能/オート連打機能
連打を有効にしたいボタンを押した状態でスターボタン(コントローラー中央のホームボタンを囲むように並ぶ4つのボタンのうちの星形の刻印があるボタン)を押すと連打が有効になり、ホットキー表示灯が早く点滅する。同じ操作をもう一度行うと無効化される。
オート連打機能はボタンを押していない状態でも連打状態を維持するもの。有効化はオート連打を有効にしたいボタンを押した状態でスタートボタンを2回連続で押す。同じ操作をもう一度行うと無効化される。
なお、連打機能/オート連打機能は保存されない。PCとの接続が解除されたり、シャットダウンを行うとデフォルトに戻る。
追加のL/Rボタン(L4/R4ボタン)へのマッピング
追加されているL4/R4ボタンには他のボタン入力を割り当てることができる。割り当ての手順は、L4またはR4を押し続けるとホットキー表示灯が点滅するので、割り当てたいボタンを押しながらマッピングボタン(スターボタンの左にある四角の刻印があるボタン)を押す。同じ操作をもう一度行うとマッピングが解除される。
ファームウェアアップデート
コントローラーのファームウェアアップデートは8BitDoの公式サイトからファームウェアアップデーター(8BitDo Ultimate Software)をダウンロードして実行する。操作は画面の指示に従い数回クリックするだけ。
購入時に実行したところ、アップデートはあったものの、その内容は特に記載はなかった(実行前にゲームをプレイしても問題はなかった)。「売りっぱなしで問題があったときに手当がない」ということは無さそうなので安心ではある。ソフトウェアからアクセスできるなら、L4/R4ボタンへのマッピングもソフトウェア上でできるようになると便利なのだが。
買ってきてそのまま使ってよし。予算5,000円以内のおすすめモデル
説明書だけ一部わかりにくい部分があるものの、基本的には買ってきてそのまま繋いでも問題なく使えたので、あとは長持ちしてくれれば嬉しい。デザインや使用感も満足しているのでいい買い物ができた。手頃な価格でドリフト対策済みのゲームコントローラーを探している人におすすめ。
Ultimate 2C Wired ControllerにはBluetooth/2.4GHz対応のワイヤレスモデルもあるのだが(1,000円ほど高くなる)、バッテリー残量を確認しにくいためにゲームのプレイ中にバッテリーが切れやすいとのレビューもちらほら。
傾き検出が必要なゲームをプレイするのでなければ、個人的には充電を気にせず使える有線モデルが気に入っている。