ジユウメモメモ

気になるガジェットや映画のはなしをメモメモ

デジタル時代のグラディエーター 「GAMER ゲーマー」

20年ちょっと先の近未来。死刑囚がFPSのリアルアバターになる。

 ジェラルド・バトラー主演の「GAMER」を観た。生身の人間がアバターになる世界を描いたSFアクション。20年ちょっと先の近未来。オンラインFPSの映像化に成功していて見応えあり。

「ソサエティ」と「スレイヤー」、ナノマシン。ストーリー

 2034年。技術の発展した世界では、生身の人間をアバターとしてコミュニケーションを楽しむ「ソサエティ」、死刑囚たちをオンラインプレイヤーが操作するサバイバルゲーム「スレイヤー」が大きな人気を獲得していた。どちらもアバターとなる人間は、脳の細胞を置き換えていくナノマシンを注入され、特定の区域に入るとネットを介して他人にコントロールされる。

 「スレイヤー」に参加させられる死刑囚たちは30回の戦闘に生き残ることができれば自由が与えられ、人気プレイヤーキャラクターの”ケーブル”(現実世界ではジョン・ティルマン=ジェラルド・バトラー)は連勝を重ね、自由が目前に迫っている。ジョンは殺人犯として投獄されていたが、何者かに嵌められたことに気づいていた。そしてソサエティ、スレイヤーの開発者であるキャッスルは、ケーブルを抹殺するべくプレイヤーに紐付けられない凶悪な殺人犯をスレイヤーに参戦させる。

要素技術が現実のものとなっている現在・・・

 一時期話題になったセカンドライフが現在では話題になることもなくなり、多くの人々が実名でSNSを利用しているので、生身の人間をアバターにする、というアイデアは荒唐無稽にも見える。
しかし最近のネズミを人間がコントロールすることに成功したというニュースがあったり、劇中のプレイヤーがアバターを操作する様がXBOX360のKinectそっくりだったりと、周辺の要素技術がすでに現実のものとなっていたり、なりつつあるものだったりするのが興味深いところでもあり怖く感じるところ。

WIRED.jp:人間の「意志」でラットの尾を動かす実験に成功

モラルの壁がふとしたきっかけでなくなると、あり得ないことでもなさそうに思えて笑えない(この映画では財政難に陥ったアメリカが政府がキャッスルがもたらす資金を目当てにナノマシン技術の使用を認可した設定で、また、アバターになることも俳優と同じような職業となっているし、主人公も脳コントロールの実験に志願したらしい描写があって、アバターになっている人間がみな強制されているわけではない)。
近い将来、人口増加で食糧難にも陥り、犯罪者が増え刑務所から溢れるようになれば、死刑囚なのだから何をしてもよい、グラディエーターのシステムを復活させよという声も盛り上がるかもしれない・・・。ディストピアを描いた映画の一つとしても見ることができる。

ゲームっぽさがうまく再現された戦闘シーン

 見どころの戦闘シーンは、戦争映画のそれというよりは射撃をしながらひたすら走るスポーツライク。FPSの実写化としては雰囲気がうまく再現されている(サム・ワーシントンが出演していた「Call of Duty:Modern Warfare3」の実写CMをシリアスにした感じ)。アサルトライフルを構えて暴れるジェラルド・バトラーの姿は新鮮で、「英雄の証明」より多くのガンアクションを、「300」より本格的な格闘を披露してくれる。

 ラストはやけにあっさりしてるけど、かけるべきところに予算をしっかりかけたのだと思えば潔く見えて、そう不満にも思わない。100分を切る長さもちょうどいい感じで十分に楽しめた。人体破壊シーンが結構あるのでグロ描写が苦手な人にはちょっとキツイかも(「パニッシャー:ウォー・ゾーン」を思い出した)。

スポンサーリンク
この記事をシェアする