失敗写真の救世主! iOSアプリ Instaflash
シンプル操作で効果抜群のレタッチアプリ Instaflash
最近知ったiOSの写真アプリが便利なのでメモ。「Instaflash」は簡単操作で”自然な”逆光補正が適用できるレタッチアプリ。最近また使うようになったInstagramに投稿する前によく使っている。
Instaflashはアプリ内課金のある有料アプリ。有料のアドオンは3種類あって、肌のトーンをスムースにしたりする「Beauty Pack」、ノイズリダクションやぼかし効果など本格的に写真を加工できる「Pro Pack」、白黒写真の一部だけをカラーにできる(矢沢永吉の出てたビールのCMみたいな効果)「Splash Pack」がある。このアプリの最大の魅力は標準でも使える逆光補正機能。
ここまで自然に逆光補正ができるカメラもアプリも滅多にない!
それだけのために買う価値がある逆光補正機能。その使い方は拍子抜けするくらいに簡単で、バーをスライドするだけ。たったそれだけで、不自然さを感じさせることなく暗部が持ち上がるので感動してしまう。
PhotoshopだとRGBチャンネルをCtrlキーを押しながら左クリックして、選択範囲を反転して、トーンカーブを適用して・・・と暗部補正するまでに数ステップの作業が必要となるのだけど、これはバーをスライドするだけ。もう、魔法だ。
アドオンのPro Packを買うと使える機能にはホワイトバランスの調整もあって、これもバーをスライドするだけ。何度も撮り直しせずとも「後からなんとかなる」と思える頼もしさがこのアプリにある。
iOS8になると、標準カメラアプリの加工機能が強化されるけど、ここまで簡単に、しかも結果が自然だとiOS8にアップデートしてもアンインストールすることはないだろう。現時点のiOSのレタッチアプリの決定版はInstaflashだ(唯一の小さな不満はUIデザインがiOS6とiOS7のハイブリッドみたいな印象で、もっとフラットになってくれたらしっくりきそうなことくらい)。
本当はデジカメに欲しい「撮った後の補正機能」
最近デジタルカメラのメーカーの開発者インタビュー記事を読んでいてよく目にするのが「コンパクトカメラの市場は厳しい」と。スマートフォンのカメラの進化と、アプリのおかげで太刀打ちできないという弱音を読む度に「本当はもっとできることがあるんじゃないの」と言いたくなる。
確かにスマホは日進月歩で進化していて画質もどんどん良くなっていく。ただ、それでもセンサーサイズもレンズも、コンデジは写真専用機なのだから写りはいいはず。スマホにあってデジカメに無いのは失敗写真をどうにかできる機能だ。
今でこそフィルター機能が充実したカメラは多いけれど、本来、誰にもメリットがあるのは「本当はもっと明るく写したかったのに」「シャッター切ったときにちょっと傾いちゃったな」とか、理想とちょっとだけ違う結果に撮れたオリジナルの写真を救う機能だ。
オートでダイナミックレンジを拡大してくれたり、逆光補正をかけてくれるカメラもあるけれど、その結果が必ずしも理想に近いものとは限らない(補正が強すぎたり、色味が変化してしまったり)。
だから、細かい補正をユーザーにもさせて欲しい。撮影画像の再生画面から逆光補正機能を選択して、100段階位で調整させて欲しい。ホワイトバランスも調整させて欲しい。RAWでなくてもiPhoneはJPEGの画像をこれだけ救えるのだからデジカメができないのはおかしい。
Instaflashのようなアプリに触れる度、写真専用機であるデジタルカメラにあっていいはずの機能が欠けているように思えてならない。たった200円のアプリに全面降伏するのか?
「Pro Pack」の機能が備わる高機能バージョンはこちら。