GoogleにとってのiPodになるかも?iOS版Google Maps使い方メモ
待望のiPhone向けのGoogle純正「Google Maps」がついにAppStoreでリリースされた(リジェクトされなくて良かった・・・)!
使ってみるとホッとするし(笑)、迷うことなく使えるシンプルさ。iPodとiPhoneがMacを売ったように、Google純正のYouTubeアプリやMapsアプリはGoogleにとってのiPodになるのかもしれない。次はAndroidにしてもいいかも・・・。
以下使い方のメモ。
基本的な地図の見方
地図の基本な見方はiOS5までの以前のマップアプリやAppleのマップとそう変わらず、左下のアイコンで東西南北固定表示と3D表示の切り替えを行う。このアプリからGoogleのマップもベクターベースで描画されるようになって、ラインもフォントも綺麗になった。ヘディングアップ時のテキストの向きはユーザーの方へ向いたままになるようになって、自動的に3D表示になるようになった。
2本指で上から下へスワイプすると3D表示(ヘディングアップ無し)に切り替わる。戻すときは下から上へ2本指スワイプ。ズームはダブルタップの他に、ダブルタップ時に指を離さずに上下にスワイプすることで無段階ズームができるようになった。自分のちょうどいいところで拡大縮小を止められるので非常に便利。
航空写真を見るには右下のタブをタップするか、2本指で右から左へスワイプして表示切替パネルを展開する。航空写真の他に、地下鉄の路線を表示したり、交通状況を表示することもできる。複数の情報を重ねて表示することも可能。Google EarthはiPhoneにインストールされているGoogle Earthのランチャーとなっている。
ナビゲーション
AppleとGoogleの決裂の原因となったターンバイターンのナビゲーション機能も搭載された。ピンをドロップすれば現在地からのナビゲーションをすぐに起動できるようになっていて(画面下のパネル右をタップするだけ)、他のマップアプリよりもステップが一つ少ない。自動車のナビの場合は音声案内も行われる(Appleのマップよりも流暢に日本語を喋る)。
電車の乗換情報も余白の多いすっきりしたデザインで表示される。「駅のホーム何番のどの場所に」とまでは表示されないけれど、無料で表示される情報量は他社の脅威となりそう。
徒歩のナビゲーションもスッキリ画面。Appleのマップもナビは結構いい感じではあるけれど、「安心感」の差はとてつもなく大きい。
ストリートビュー
ストリートビューもアプリから利用できるようになった。それも快適に。左下のアイコンをタップしてジャイロを使ってグルグルと回転させて見られるのはPCから利用している時よりも楽しい。Appleのマップに対する大きなアドバンテージの一つ。
Androidのバージョンが4になってから、直線を多用したGUIになって、そのフィードバックがPC版のGoogleのサービスの至る所に広がって、シンプルで使いやすいものに急速に変化してきた気がする。個人的にはハードウェアを見たときはiPhoneのホームボタンのシンプルさを好むけれど、GUIは次の世代か、その次の世代でAndroidを手にとってもいいかもしれないという気になってきた。そんな気にさせる力がGoogle MapsアプリのGUIにある。
Skeuomorphismを推進してきたスコット・フォーストールが去って、ジョナサン・アイヴがハードウェアデザインとiOSのGUIのテイストを合わせていくのだと予想しているのだけど、もしかしたら今度はiOSがAndroidに近づいていくのかもしれない。