見てると料理したくなる。「ジェイミー・オリヴァーの簡単節約レシピ」
プロの料理人も家での食事は冷凍食品が大活躍
※Hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでは、コンテンツ配信スケジュール、コンテンツホルダーとの契約により、視聴可能なタイトルが変化するため、記事内で紹介しているタイトルの取り扱いが休止、配信終了となっている可能性があります。
Huluに新しく登場した料理番組「ジェイミー・オリヴァーの簡単節約レシピ」を見てみたら面白かった。普段見ない人が料理番組で30分を超えると飽きてきそうなものだけど、45分あっても見てられる。
ジェイミー・オリヴァーの名前は「トップギア」で出てきたのをなんとなく覚えてたくらいで、彼についてはほとんど知らなかったのだけど、イギリスの超人気シェフでDVDがいくつもリリースされている(Amazonで彼の名前で検索すると、名前入りのマグカップやオリーブオイルなどもたくさんヒットする)。
あまり地上波のテレビで見たことはないので日本では”TEDで「食育」について講演した人”としての方が有名かもしれない。
フードプロセッサーいいな…”ちゃんと料理”をしたくなる
「ジェイミー・オリヴァーの簡単節約レシピ」はプロの料理人である彼がスーパーなどで安く買える肉や野菜、冷凍食品などの長期保存が可能な食材を使った、簡単に作れる節約料理を教えてくれる番組。広いスタジオには彼のレシピ通りに彼とは別の場所でスタッフが同じ料理をしており「誰でも作れる」ことを検証しつつ、別のテーブルでは素材の価格調査、カロリー計算、衛生面の調査スタッフが待機していて、都度、紹介される料理にかかるコスト、カロリー、保存日数がどれだけか、を教えてくれる。
↑番組の一部はこんな感じ。Huluだと日本語字幕付きで見られます。
扱う食材は「ビーフ」「ポーク」「サーモン」「チキン」など誰もが手にするものをメインに、毎回4種類ほど料理を紹介。合間に「使い切れずに素材を捨てがち」な家庭を1件尋ねて肉や野菜の保存方法、冷凍した素材の調理の仕方を教えるコーナーがある。
ただ、紹介される料理は一度に8人分とかを作るので食材も大きい。豚肩肉のローストポークも、サーモンの半身焼きも、出てくる素材は「何そのサイズ!卸売業者じゃん!」と言いたくなるくらい大きい。ハーブも多用されるけど、日本だと常備してる家庭は多いのか少ないのか。コストコや肉のハナマサみたいなお店をよく利用する人にピッタリの番組かもしれない。
番組中、手作りピザや、あまったロースト肉のパイ包みのような、パイ生地を使った料理が出てくるのだけど、そのときに大活躍しているのがフードプロセッサー。通販番組で何度もどんな風に使うのか見ているはずなのに、「ほら、簡単ですよ」と小麦粉と水とイーストを入れてボタンを押すだけ、ものの30秒で生地ができてしまうのは改めて「凄い!」と思ってしまう。買おうかな…洗うときが大変かもしれないけど(笑)。真似をしようとするとコンロの数も足りぬ…。
一人暮らしだと参考にしようにも、(ハーブは使わないしチーズを何種類も常備はしていない)返ってお金がかかりそうなものもあるけれど、「加熱処理をしてなければ再冷凍してもいい」とか「作りだめしたミートソースはジップロックに入れて、本みたいに薄く広げて冷凍すれば解凍も早くて便利」「チーズが余ったら冷凍しちゃえばグラタンに使える」とか参考になる話もちゃんとある。「ポーク」回で紹介される「カリフラワーピラフ(カリフラワーをミキサーで細かく刻みレンジで加熱したもので、ライスの代わりとして出てくる)」は試してみたい。「そんな食材使わないなぁ」というのも、それはイギリスと日本の食文化の違いであって、勉強になる。
黄色、赤、緑と食材の鮮やかな色を見てると気のせいか気分がポジティブになってくるような。だんだん「ちゃんと料理しようかな」という気にさせてくれる(番組内で紹介される料理はどれも安く、栄養バランスも考慮されたものばかり)。自炊をあまりしてないと目にする機会が少なくなっていく色かもしれない(いかんいかん…)。
映像もきれいだし、英語も聞き取りやすいのでスピードラーニングの代わりに流してもいいかも。おすすめ。