ジユウメモメモ

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1台あるとなにかと便利!サブ画面にピッタリなモバイルモニタ InnoView INVPM406

PCを使った勉強や資料作成の効率がアップする

 Kindleの参考書やYouTube、Udemyの動画を見ながらVS Code、Figmaを使うことがあるのだが、24インチフルHDモニタでは狭く感じるようになった。

次に買うモニタはWQHD、サイズは24インチのままか27インチか…と迷っていたところ、「モバイルモニタで画面を拡張するのもありかも?」と思い、3月にモバイルモニタを買ってみたが、これが勉強用のサブモニタにピッタリだった。

1万円~2万円で購入できる15インチクラスはレビューを見る限り、その多くは色域は広くない※ようだが、それをわかった上で使うのであればコスパよく作業効率を上げられる。今回買ったモニタも鮮やかさの面で用途が限られそうではあるが、作りは良かったのでおすすめしたい。

※1万円前後のクラスのモバイルモニタは、Amazon等の商品ページでは「sRGB100%」を謳っていても、メーカーの公式サイトで確認すると実際には「sRGB72%」であったりするパターンが多々あった。sRGB99%~100%を重視する場合は予算を上げる、有機ELモデルか16インチ~18インチクラスで探す必要がありそうだ。

デスクトップモニタ2台はいらないけれど…なときにジャストなサイズ

 今回購入したのはInnoView INVPM406。画面サイズは15.6インチ、解像度は1920×1080ピクセルのフルHD。画面はアンチグレア(非光沢)。筐体は金属製で、シンプルな見た目が気に入った。

InnoView INVPM406のパッケージ
InnoView INVPM406のパッケージ。メーカーロゴが新しいデザインとなっていた。
画面サイズ15.6インチワイド(アスペクト比 16:9)
パネル種類IPS
表面処理ノングレア(非光沢)
解像度1920×1080ピクセル
色空間(※メーカー公称値)45% NTSC / 80% sRGB
輝度300cd/m2
リフレッシュレート60Hz
入力端子Mini HDMI、USB Type-C
スピーカーあり(3.5mmジャックあり)
VESA75*75mm
サイズ幅 約35.5cm × 高さ 約22cm × 奥行き 約1cm
付属品スマート保護ケース、ユーザーマニュアル、USB Type-C to Cケーブル、Mini HDMI to HDMIケーブル
※以前のロット(今回の購入時)にはUSB Type-C電源ケーブルも同梱されていましたが現在は省かれているようです。
InnoView INVPM406の仕様
InnoView INVPM406本体
InnoView INVPM406。シンプルな見た目が気に入った。

左側面に電源ボタン、操作ボタンと3.5mmジャック、右側面に接続端子、下端左右にスピーカーが1つずつ備わる。背面にはVESAマウント(75mm)の穴が2つ備わる。

InnoView INVPM406の背面
背面
InnoView INVPM406の左側面
左側面

右端に並ぶ接続端子はUSB Type-Cが2つ(映像入力用、給電用)とminiHDMIが1つ。HDMIはスペース的にフルサイズでも収まりそうに見えるが同クラスの他製品を見てもこのあたりの仕様はほとんど同じ。

InnoView INVPM406の右側面
右側面

この機種はロットによってメーカーロゴのデザインや配置が異なり、3月購入時はメーカーロゴがサンセリフ体のフォントをベースにしたものになっていた。ロゴはベゼル中央に印刷されているが、色はシルバーなので角度によっては黒よりにも見え、悪目立ちはせずサイズも許容範囲。

付属品はスタンドにもなるカバーケース、HDMI to miniHDMIケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-Cの電源ケーブル。電源ケーブルは以前はUSBコンセントとケーブルに分かれていたこともあったが、購入時のロットでは一体型となっていた。電源については新しめのInnoView製品では同梱されないものもあり、INVPM406も将来のロットによっては付属しなくなるかもしれない。※

※2024年7月現在のAmazon商品ページでは電源は付属していない模様。

InnoView INVPM406の同梱品
InnoView INVPM406の同梱品
InnoView INVPM406付属のカバーケース
カバーケースのメーカーロゴも新バージョンに
InnoView INVPM406の電源ケーブル
付属の電源ケーブル
InnoView INVPM406の電源ケーブル
外部電源は付属品のほか、5.0V / 3.0A / 15Wの表記のあるPD充電器も利用可能(CIO NovaPort TRIOⅡ 67Wを接続して利用できた)

HDMIはもちろん、たとえUSB Type-Cケーブル1本だけで使える状況でも、モニタの輝度を一定以上上げて使用する場合は給電用ケーブルの接続は必要となる。

使い始めに必要なものはすべて同梱されていたが、HDMIケーブルをスリムケーブルで使いたかったので、別途ケーブルとHDMI to miniHDMI変換アダプタを購入した。

付属のカバーケースはスタンドとしても機能するが、メインのデスクトップモニタと高さを揃えて並べたかったため、耐荷重に余裕のありそうなLomicallのタブレットスタンドを購入した。

InnoView INVPM406をタブレットスタンドに載せたところ
InnoView INVPM406をタブレットスタンドに載せたところ

 INVPM406の色域は広くない(AmazonのInnoViewモバイルモニター比較画面での公称値は45%NTSC/80%sRGB)。sRGB99%~100%のデスクトップモニタと並べるとはっきりと鮮やかさが違う。特に赤色はオレンジ~朱色寄りに見える。フォトレタッチや画像作成といった色調整を伴うデザイン作業にこのディスプレイをメインに使うのはおすすめしない。しかし、Kindleで参考書を広げたり、YouTube、Udemyなどの動画を視聴する際にはそれほど気にならない。また、画面が非光沢なので、コーディング作業には十分使える。WindowsでフルHD100%表示で使っても文字サイズは実用的。

InnoView INVPM406とPhilips 241E9/11を並べたところ
InnoView INVPM406とデスクトップモニタ(Philips 241E9/11)を並べたところ。赤の出方がもう少し、といったところ。

 幅90cm~100cmクラスのデスクでPC作業を行う場合、メインのモニタが24インチだとすると幅は約55cm、デュアルモニタを実現しようとしたときに隣に置けるセカンドモニタのサイズを考えると15インチクラス(今回のINVPM406は幅35.5cm)は小さ過ぎず大き過ぎずちょうどいい。

これまでは10インチのFireタブレットをメインのモニタの横に置いて動画を再生していたが、15インチだと電子書籍はより見やすいし、動画を一時停止するのにマウスが使えるのもやっぱり快適。

毎日は使っておらず、勉強のときのサブ画面として使っている(参考書や動画を表示してメインの24インチモニタでVS Code、ブラウザを開いている)が、今はこの環境で満足している。

(商品によってカバーが付属するとはいえ)「ノートPCの画面剥き出し」そのものな製品なので思いのほか外に持ち出すには気を使うが、屋内使用メインでも1つあるとなにかと便利だ。

ニッチな状況だが、nasneの録画番組をBDに書き出す際に、「書き出し中PCの画面をスリープさせてはならない」という縛りがあるため、モニタが1台だと書き出し中にFire TVやゲームなどを使うことができない。そんなときにモバイルモニタが1つあるとPCの画面をそちらに退避させることができる(ちなみにHDMI接続であればnasneの録画番組も視聴できた)。こういうシーンでもモバイルなサイズは利点。バッテリー駆動でない点は好みが分かれるかもしれないが、個人的には使わない時間も長いのでそのまましまっても電池の劣化を気にしなくていいのは嬉しい。

モバイルモニタを販売しているメーカーがどこも比較的新しい企業ばかり、といった状況でどれを選んでいいのか迷ったが、今回のInnoViewのモニタは作りはかっちりしていて、サポートの対応も親切(※後述)で「選んで良いメーカー」という印象を持った。同じサイズで色域が広くなったモデルの登場に期待したい。

使用時に引っかかった点と解消法

Amazon Fire TVを繋げたときに画面が白っぽい

 INVPM406にAmazon Fire TV Stick(4K Max)を接続した際に、画面が全体的に白っぽく映ることがあった。この場合は、Fire TV側の設定から「ディスプレイとサウンド」>「ディスプレイ」>「ダイナミックレンジの設定」と進み「HDRを無効にする」を選択することで解消する。

INVPM406の商品ページではHDR対応をアピールしていて、モニタ側の設定にもHDRの項目はあるが、もともとの色域が広くないのでオンにしたところで変化は小さい。

VGA出力をデジタル変換して接続すると表示領域がズレることがある

 INVPM406が届いたときに最初に繋げたのがVGA to HDMI変換アダプタを利用し、miniHDMI接続したWindows11の画面だったのだが(CHUWI HeroBoxの外部映像出力はHDMIとVGAが1つずつなため)、このときにINVPM406の画面は右下に寄って見え、左側のベゼルから実際の画面表示領域の間に1.6mmほどの隙間があり、その分右端は数ピクセル分ベゼル下に隠れてしまって見えた。

モニタの組み立て時にパネルの取り付け位置を間違えた初期不良なのかと疑ってしまったが、VGAではなくHDMIからminiHDMIに接続してみたところ、表示領域に問題はなかった。表示領域のズレはアナログをデジタルに変換した際に起きている(昔のVGAを挿せたモニタには表示位置を直す「自動調整機能」があったものだが、そもそもアナログ接続を想定した商品ではないので位置調整機能はない。幸いズレは数ピクセルなので実用上の影響は少なかった。)。

VGAから変換アダプタ経由での表示に問題があった際は、別のHDMI搭載デバイスを繋げて表示を確認することで初期不良なのか判断できる。

ちなみに、VGAから接続しようとしたことが原因だと気づく前にサポートに「初期不良なら交換をお願いしたい」と写真付きでメールを送ってしまったが、返信は2日目には届いてとても丁寧な対応をいただいた(「こちらの勘違いでこのまま使います」と2通目を送って一件落着。この際のやり取りでサポート体制にも好印象を持った)。

追記:後日新しいモバイルモニターを購入しました。

高色域アピールに偽りなし。満足できるモバイルモニタ Intehill F15NC

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