調子が悪くなったリモコンを買い換えるその前に!接点復活剤を試してみよう
修理代・買い替え代が浮くかも!?一つ手元にあると頼もしい
エアコンのリモコンの反応が悪くなった。運転ボタンを押しても反応しなかったり、液晶の表示が見えづらくなったり。電池の蓋を外してみると、どうやら電池が液漏れしていたようで、電解液が白く粉になっていた。
見える範囲の白い粉を取り除いて、電池を交換してみても、ボタンの反応が安定しない。「もしかして完全に壊れたのだろうか…」通販サイトで同じリモコンを探してみると3千円前後。絶妙に買うのが悔しい値段だ。そんなときにふと思い出したのが「接点復活剤」。イヤホン端子などのコネクターの接点の不良を改善する商品がある。
「家に一つあってもいいな」と調べてみたら1,000円以下で手に入る。この機会に試してみよう。サビ取りスプレーで有名な呉工業の「CRC 接点復活スプレー(No.1424)」を購入してみた。
まずはスプレー缶の後ろに書かれている注意書きを読んでみる。用途は「スイッチ、リレー、配電盤、プリント配線回路、コンピューター、テレビ、コピー機、ファクシミリ、通信電話機器などの金属部分の接点復活・防錆」とある。リモコンの電池の接点にも使えそうだ。
使用上の注意には「吸入飲用不可」と太い文字。成分に石油系溶剤などが含まれるので通気のよい場所で、目や皮膚に接触しないよう注意する必要がある。もちろん可燃性なので火の近くでの使用も厳禁だ。
注意書きをしっかり読んでから、早速リモコンの電池が接触する金属部分に使ってみる。缶の裏には「ゴム・プラスチックにかかっても安心です。」との一文があったので、そのままスプレーで吹き付けてしまってもよいのだけど、必要以上にかかる可能性は大だし、乾くのにある程度時間がかかりそうだったため、綿棒に吹き付けて使うことにした。
接点復活剤を含んだ綿棒で金属板とバネを磨くようにこすると、光が反射するようになった。ティッシュでサッと乾拭きしてから電池をはめると、液晶にくっきりと文字が浮かび視認性はばっちり、ボタンもちゃんと反応し新品同様に動くようになった。
狙い通りにリモコンは復活、3,000円出すこともなく安く直すことができた。接点復活剤が必要になるときは一年に一度もないかもしれないけれど、安価で手に入るし、置いておけば頼もしい。家電の不具合で電池周りが怪しいときは、修理に出したり買い換える前に試してみる価値ありだ。