スーツ姿が様にならないのはなぜなのか?「世界一簡単なスーツ選びの法則」
誰も教えてくれないスーツの基礎知識を簡単インストールしよう
安いスーツでもお直しを活用してスマートに!80点のおしゃれを目指そう
スーツを新調することになった。自分はファッションのことには詳しくないため、これまでスーツは適当に選んでいたのだが、ネットで参考になりそうな本を見つけたので読んでみることにした。本の名前は「世界一簡単なスーツ選びの法則」。表紙には「おしゃれ初心者でもセンスよく見える!」の文字。自分にぴったりのタイトルだ。著者は「最速でおしゃれに見せる方法」など、これまで出版したファッション本が軒並みベストセラーとなっているMB氏。
内容は初心者にも読みやすく、「スーツ姿の80点」の取り方を指南してくれる。スーツを着る目的は清潔感と大人っぽさの演出。ジャケット、スーツは高いものでなくても、シワや着丈を注意して選べばおしゃれに見える。道行く人の中でスーツ姿が様になっていない人はどこがダメなのか。そうならないためにはどこに注意すればいいのかが書かれている。
自分の場合、スーツを買うときはスラックスの裾丈を調整してもらうくらいですぐに持ち帰っていたけれど、「お直しサービス」を積極的に使うことで安いスーツでもよりスマートに着こなせるようになる。そのとき基準にすべき着丈や裾丈の長さをイラスト入りで解説されているのでわかりやすい。各章の1ページ目には選び方のチェックリストが、各章末には売り場の店員さんにお直しを頼むときの伝え方が書かれている。
ジャケットとスラックス以外にも「ネクタイはスーツの襟と同じ幅のものを選ぶ」など、ワイシャツ、インナー、靴下、革靴、さらにはクールビズや冬のコートの選び方、場面別のコーディネート例まで書かれている。全ページカラー、200ページちょっとなのでサクッと読み終えることができる。
よくよく考えると、スーツの着こなし方はおそらく社会人デビューがスーツの人なら先輩から教わったりするのだろうけれど、自分は私服OKの職場で働き始めたから知る機会が無かった。「ハーフクッション」、「Aライン」、「Yライン」といったそれまで知らなかったワードも出てきて勉強になった。この本はスーツの勉強の最初の一冊にぴったりだ。スーツの基礎知識を知りたい人はもちろん、転職のためにスーツをこれから買う人、就活を始める学生にもおすすめしたい。
お直しサービスの利用を前提にスーツを買いに行くのなら、「オーダースーツ」を検討するのもいいかもしれない。ユニクロでも一部店舗で店員さんに採寸してもらい、体型にあったサイズのジャケットを注文することができる。セットアップ用のスラックスも用意されており、2万円ちょっとで一式が揃う。スーツの採寸に対応した店舗ではワイシャツも体型により合ったサイズを注文できる(「オーダーメイド感覚で選ぶ、ファインクロスシャツ」)。サイズに合うシャツを探す時間とお金を節約できそうだ。
ユニクロ:MEN オーダーメイド感覚で選ぶ、ストレッチウールジャケット
「世界一簡単なスーツ選びの法則」を購入した書店ではファッションのコーナーではなく、新書コーナーに置かれていた。書店で購入する際は「ポプラ新書」の棚を探すと早く見つかるかも。