レンズが明るくなって面白くなってきた!気になる高級コンパクトデジカメ
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個性が分かれて面白くなってきたハイエンドコンパクトデジタルカメラ
Nikon COOLPIX P310を使ってきて、満足していたけれど、やっぱり次が欲しくなってくる(笑)。スマートフォンのカメラがローエンドのデジカメ市場を侵食するなか、ソニーはハイエンドサイバーショットに1インチセンサーを載せて、他社も追随するかと思えばズームをしても明るいレンズを載せてきたり、個性が分かれて面白くなってきた。解像感を取るか、ボケを取るか。
今気になっているカメラは3つで、ソニーのCyber-shot RX100、キヤノンのPowerShot G15、オリンパスのSTYLUS XZ-2。
SONY Cyber-shot RX100
RX100はなんといっても1インチセンサーの解像感が魅力。大きな撮像素子、大きなレンズを備えていて、キヤノンのPowerShot Sシリーズに近いコンパクトなボディというのがソニーらしくていい。レンズバリアがついているのも気軽で嬉しい。動画もフルHDで60pで撮れるのも強み。
お店で触って気になったのは、「コンパクトカメラを使う気分で寄ろうとすると寄れない」こと。同じく大型の撮像素子を備えるPowerShot G1Xもそうだったけど、ボディはそれなりに小さく、コンパクトデジカメの世界に身を置かれているけれど、この2つのカメラはレンズ固定式のミラーレスカメラ、くらいに思っていたほうが多分いい。一眼デジカメを使っていてこれらに降りてくるなら気にならないのだろうけど、コンパクトデジカメに慣れきっていて寄って撮るのが好きだったりするので、ちょっと不安に思っているところ。
風景写真や人を撮るならコレが一番いいと思う。集合写真を撮った時にコンデジだと奥にいる人の顔がぼやけたりしてしまうこともあるけど、大型の撮像素子に多すぎるようにも思える画素の多さは頼もしいはずだ。
Canon PowerShot G15
PowerShot Sシリーズに明るいレンズが付いていて、1.5インチセンサーを搭載したPowerShot G1Xが登場して、1/1.7インチセンサーのGは無くなったのかと思われたところに登場したG15。ワイド端でF値1.8、望遠端でもF値2.8と明るいレンズが備わっていて、「ズームしても明るい」というSシリーズに対するアドバンテージもちゃんと用意された。もちろんレンズバリアが付く。手にとって試し撮りしてみても、ズームして撮っても結構ボケるというのは思いの外楽しい。RX100の存在を忘れれば、「まだコンデジでもいいのかな・・・」という気になってくるカメラ。
このカメラで気になるのはG12では付いていたバリアングル液晶が固定式になったこと。ライバル機となるNikon COOLPIX P7700にはバリアングル液晶が備わっていて、「COOLPIX P7700のレンズキャップが無くなるか、G15にバリアングル液晶が付いていたらなぁ・・・」と思わずにいられない。
でもNDフィルターが内蔵されていて、色々遊べそうで、1番か2番目に気になるカメラ。以前テレビで放送された「情熱大陸」で浅野にいお氏がG12を持って街を取材していて、「Gシリーズかっこいいなー」と思ったのもポイント(笑)。
OLYMPUS STYLUS XZ-2
XZ-2も1/1.7インチセンサー、ワイド端でF値1.8、望遠端F値2.5と明るいレンズが備わるカメラ。光学ファインダーが無いぶん、G15よりもコンパクト。単体ではレンズキャップを必要とするけれど、別売りで自動開閉レンズキャップが用意されている。このカメラはデザインがグッと来る。XZ-1から直線を多用したシャープな外観になって、メカメカしくガンダムっぽい雰囲気がワクワクする。動かせる液晶モニターが付いていたり、前面のコントロールホイールのクリック感の有無を切り替えられるというのが面白い。
まだ実機を触れていないけれど、以前Webのオリンパス社長のインタビュー記事を読んで好印象を持っているのもポイント。デザインで選ぶなら1番はこのカメラになる。
デジカメWatch:[フォトキナ]インタビュー:OM-Dの成功をラインナップに広げるオリンパス
「個人が自分のために買う道具なのですから、“持ち物としての価値感”を感じてもらえる仕上げやデザインにすることは、とても大切だと考えています。」
スマートフォンとミラーレス一眼に挟まれたハイエンドコンデジ市場。撮像素子の大型化に進むメーカー、レンズに注力するメーカー。以前より選びやすくなった気もするけれど、やっぱり悩むなぁ・・・(笑)。