
物欲が止まらない人は必見。断捨離ドキュメンタリー「365日のシンプルライフ」
あれも欲しいこれも欲しい…それは本当に必要なもの?
※Hulu、Netflix、Amazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでは、コンテンツ配信スケジュール、コンテンツホルダーとの契約により、視聴可能なタイトルが変化するため、記事内で紹介しているタイトルの取り扱いが休止、配信終了となっている可能性があります。
Netflix(ネットフリックス)に、気になっていたミニマリスト(物を持たない暮らし)の生活を実験的に始めるドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」があったので見てみた。

26歳の一人の男が、失恋を機に断捨離生活をスタート。クレジットカードに任せて買い集めたあれもこれも、本当に必要だったのだろうか…。すっからかんになった部屋から始まる新たな生活。不便そう、だけどけっこう楽しそう?「幸せな人生のために本当に必要なもの」を教えてくれるドキュメンタリー。
何も無い部屋、素っ裸から始まるミニマリストライフ。
”モノ”とは何か
この6ヶ月間 ある実験を試みている
そして本当に必要なモノが
だんだん見えてきた
舞台はフィンランド。監督も兼ねる主演のペトリ・ルーッカイネンは失恋を機に、自分の部屋がモノで溢れていることに気付く。「自分の生活はモノに支配されているのではないか?」疑問を抱いたペトリはある実験を始める。「人生に本当に必要なものはいったい何個なのか」。実験のルールは4つ。
- 自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける
- 1日に1個だけ倉庫から持って来る
- 1年間、続ける
- 1年間、何も買わない
冒頭から何も無い部屋に素っ裸で立っているペトリの姿を見て、「見る映画間違えたかな…」「いやいや、服は着ていただいて」と思ったのだけど(笑)、とても考えさせられる内容で面白かった。
裸にコートから始まって、一つ一つモノが増えていくのだけど、興味深いのは途中で「何も増やしたくない」という心境に彼がなることだ。冷蔵庫も、洗濯機も、それが無い生活に慣れてしまうと「とても贅沢なもの」に感じてしまうようだ。不便ではあれ、それをどうにかできてしまうのを楽しんでいるように見える。
携帯電話も、なくても生活はできるけれど、さすがに友人たちとのコミュニケーションに障害が出るようで口論になる。4ヶ月目に彼はiPhoneを使うことにしたけど、やはり電話は必要だ。
後半になると、部屋に戻すモノが「生活に必要なモノ」から「人生を楽しむためのモノ」へ変わっていく。
途中何度か登場する、ペトリのおばあちゃんの言葉がスーッと入ってくるけど重みがある。
何が本当に必要かは自分で決めないとね
節度を身につける方法はそれしかないわ
持っているモノの多さで幸せは計れない
人生はモノでできてない
別の何かが必要だよ
最後まで隠されていた「別の何か」の姿は最後の最後、倉庫のシャッターが開いてお披露目されるのだけど、素直に「おお!」と感動してしまった。せやな(笑)。
フィンランドではこの映画の公開後、触発されたフォロワーが続出したらしい。倉庫を借りて部屋にあるものを全て預けたり、というのはなかなか真似できないけれど、この映画を見た後はモノを買うときにそれまでよりじっくり考えるようになると思う。次々出てくる新商品に飛びつきたくなるガジェット好きな人(自分がまさにそう)も、ミニマリストの生活に興味がある人にもおすすめの一作。
”人生はモノでできていない。”それに気付けるか気付けないかは大事なことだ。
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