ダマされた・・・のか?新ギミックSF映画「ミッション:8ミニッツ」
人と話したくなるナゾナゾ映画
夕方。TOHOシネマズ六本木で「ミッション:8ミニッツ」を鑑賞。
公開前に見たチラシに、”「映画通ほどダマされる」”とか”「インセプションよりも面白い」”みたいなことが書いてあって、「ハードル上げるなー」なんて気になってた映画。「月に囚われた男」はまだ見ていないけれど、ダンカン・ジョーンズという人がどんな映画を撮る人なのかも気になってた。
テロ被害者の”8分間の記憶の中”から犯人を探し出せ!
”列車爆破テロで亡くなった被害者の死ぬ前の8分間の記憶の中に入って、テロを起こした犯人を探しだして、第二のテロを防げ!”というお話。90分ちょっとのコンパクトな映画なのだけど、テンポがよくて凝縮感があって、「伏線を見逃すものか」と集中してみるにはちょうどいい長さ。
最後の最後で「え!?」どういうこと???と見ているこっちが混乱してしまうのだけれど、それはパンフレットを開くと答えが書いてある。確かに劇中に出てくる博士は説明してはいたのだけど(サラっと)、この映画はタイムスリップものではなくて、パラレルユニバースをギミックに使った映画なのだ。見ているこちらは”タイムスリップ”ものっぽいお話なのかなと勘違いして見ているから最後に困惑する。”並行宇宙”なんて言葉にまだ馴染みがないから。
見ていてワクワクするし、面白い映画だと思うけど、何だかスッキリしない感じも少々。キャッチコピーの印象が強すぎて「ダマされたのだろうか・・・?」という(笑)。なんだか意表を突かれた方法でお話を進められてキョトンとしてしまったというか。でも見終わって、どういうことなのかと見た人と話したくなるし、もっともっとその映画について知りたくなるのはいい映画なはず。好きな映画には違いない。ジェイク・ギレンホールは見ていて好感が持てた俳優さんだし、初めて見たグッドウィン役のヴェラ・ファーミガは気になる素敵な女優さん。ブルーレイが出たらメイキングを見たい。ビッグ・バジェットではないアイデア勝負の映画は見ていて楽しい。
追記:この映画を見てから「デジャヴ」を観ると凄く楽しい。この映画の予習に見ておくのもいいかもしれない。