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CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A

モバイルモニタにも使える12V出力対応PD充電器 CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A

モバイルモニタも駆動可能。気の利いたデザインに好印象。

 身の回りのガジェットでUSB Type-C給電で動くものが増え始めたのでUSB Power Delivery対応の充電器を買うことにした。

 今回購入したのはCIO(2017年にできた国内メーカー)の「NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A」。USB Type-C出力が2ポート(単ポート使用時の最大出力67W)、USB Type-A出力が1ポート(単ポート使用時の最大出力18W)の計3ポートの充電器。

CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aのパッケージ
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aのパッケージ

 購入前に今持っているガジェット、今後買うかもしれない、気になっているガジェットで必要になる電力を調べると、

  • Intel N100 / N97クラスのミニPC:12V/3A 36W(GMKtec NucBox G5の付属電源の場合)
  • 15.6インチ~18.5インチクラスのモバイルモニタ:5V/3A 15W(InnoView INVPM406の付属電源の場合)

で、1つの充電器で運用できたらいいなと考えると65Wクラスの製品がターゲットになった。

 次にメーカーを考えると、メジャーなところでAnker、UGREENの製品が候補になったのだが、Ankerの場合、スペック表を見ると12Vの記載が見当たらない。※

Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports, GaN)など一部製品は12V出力に対応していました。

そもそもUSB PDのパワールールに12Vというのはないらしく、12Vに対応していないのがおかしいということにはならないのだが、なぜか中国製のミニPCは12V/3Aで動くものが多い(たまたま端子にUSB Type-Cを使っているだけ、という扱い)。ミニPCに限らず、12Vで動く製品はあり、PDトリガーケーブルなど商品によっては名指しで「12V出力がないANKER製充電器は使えない」と注意書きされていることがある。

実際にはAnker製品でもPPS(Programmable Power Supply)という拡張機能に対応しているものを利用し、ケーブルと端末もPPSに対応していれば12Vでの利用が可能となるらしい。が、PPS対応との記載もない場合、メーカーに問い合わせるのも面倒だ。

PKT Shop:Anker製充電器から12Vを取り出す。

UGREENの製品の場合、Amazonの商品ページには出力一覧があり、12V/3Aも対応しているのだが、メーカーサイトにはスペック表がない。画像検索で商品の写真が見つかればそれでも確認できるのだが、「なんだかな」と思ってしまう。また、Ankerと比較すると一回りサイズが大きい。発熱のことを考えると大きいことは悪いことではないのだが。

そうして他に候補を探したときに目にとまったのがCIOのNovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aだった。

ギュッと小さくても低発熱。保証期間も長く安心して使える。

 CIOはここ数年で目にすることが多くなってきた新しいメーカーだが、「小型であること」に注力、そして「傷が目立たない」デザインの製品を開発している点に共感できた。

CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aのパッケージ内容
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aのパッケージ内容

NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aは12V/3A出力もスペック表に記載があり、今回の条件を満たしていた。サイズはAnker、UGREENと比較すると一回り小さく(54mm × 40mm × 30mm)、前者が傷が目立ちそうなデザインなのに対し、CIOの場合は一眼レフカメラのようなシボ加工がされていて傷が目立ちにくいデザインとなっているのが好印象だった。重さも数十グラムCIOの方が軽い。

CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A。光沢処理されたものが多い中でシボ加工は個人的に嬉しい。
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1A
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aのコンセント部分は折りたたみ式。
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aの出力一覧
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aの出力一覧。中国製ミニPCなどに多い12V出力にも対応。
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aの重量
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aの重量。競合製品よりも軽め。

実際に製品を手にしてみても、それまで使っていたUSB Type-Aの充電器と同じかそれより小さく、ワイヤレスイヤホンのケースと同等で持ち運びしやすい。

CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aとイヤホンケースのサイズ比較
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1AとHUAWEI FreeBuds 5iのイヤホンケースを並べたところ
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aをガジェットポーチに入れたところ
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aをガジェットポーチ(ELECOM BMA-GP05)に入れたところ。幅3cmなので収まりもいい。

凝縮感のあるサイズだと発熱も心配になるのだが、手持ちのPDトリガーケーブル、FireHD10、iPhoneを繋げて3ポート同時に給電させてみても「熱い」と表現するほどの熱は持たなかった(手の甲を当てていられる程度)。

今回の「NovaPort Ⅱ」シリーズは熱管理にも注力して設計されている(NovaEngine / NovaSafety2.0)とのことでそれが効いているのかもしれない。ミドルクラス以上のノートPCなどを繋げた場合はまだわからないが、安心して使えそうな印象を持った。

CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1AでPDトリガーケーブルを経由してARROWS Tab Q506/MEを充電しているところ
CIO NovaPort TRIOⅡ 67W 2C1AでPDトリガーケーブルを経由してARROWS Tab Q506/MEを充電しているところ

 実はNovaPort TRIOⅡ 67W 2C1Aを注文してから届く間に、メーカーの評判を調べてみたところ「壊れやすい、壊れた」という指摘が多く見つかり「失敗したかも…」と不安になったのだが、製品が届いてから各ポート個別に給電させたり、3ポート同時に給電させたりしたところちゃんと機能したし、発熱も前述の通り問題なかった。

前世代の製品でコンセント部分が外れている写真も見つけたが、外から見る限りは折りたたみのコンセント部分の構造は以前の製品から変更されていないように見える。充電器を取り外す際は側面を掴んで引き抜くのではなく、コンセント部分を持ち上げる形で外すのが安心かもしれない。

また、CIO公式サイトで会員登録のうえ製品登録を行うと、保証期間が2年に延長されるので長く愛用できそうだ。

CIOニュース:新たなユーザーサポートとして、全CIO製品における製品延長保証サービスを開始

 PD充電器を購入するのは初めてで「なんかめちゃくちゃ熱くなるらしいな(知らんけど)」と構えていたが、拍子抜けするくらい安心して使えているので当たりの買い物だった。