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シネマカリテ

ジョニー・トーで2014年の映画初め「ドラッグ・ウォー 毒戦」

2014年の映画初め。初めて大きなスクリーンで観るジョニー・トー映画。

 ジョニー・トーの監督最新作「ドラッグ・ウォー 毒戦」を観てきた。2014年の映画初めは中国映画。ジョニー・トー監督の映画を映画館で観るのは初めてだ。これまで観てきた映画はレンタルのDVD。ジョニー・トー映画でこの映画が一番面白かった。

シネマカリテ

シネマカリテは2012年12月にできたばかりの小さな映画館

東京での上映館は新宿にあるシネマカリテのみ。聞き覚えのない映画館だなぁと思ったら、1年前にできたばかりの新しい映画館。新宿駅東口隣のビルの地下1階。入り口の階段に足を踏み入れるや壁には「ドラッグ・ウォー」の劇中の写真が何枚も飾られてる。この感じ・・・今はもうない銀座テアトルシネマみたいだ。小さな映画館の、おすすめの映画を盛り上げようとしているところが大好き。そしてそこにやってくる同じ映画を観に来た人たちと広くない劇場で同じ映画を見る感じ。いい。

ドラッグ・ウォー 毒戦

「ドラッグ・ウォー 毒戦」

マイケル・マンときどきタランティーノ

 「ドラッグ・ウォー 毒戦」はジョニー・トーが初めて中国大陸で撮った映画。死刑を免れるために捜査に協力する麻薬組織の人間(ルイス・クー)と麻薬組織壊滅に執念を燃やす中国公安警察の刑事(スン・ホンレイ)が潜入捜査をしていくというストーリー。

そういえば中国の映画で”公安モノ”って珍しい。後でパンフレットにあった監督インタビューを読んでみると、中国で公安警察を題材にした映画を作るときには、映画の審査の前に、公安警察の審査が入るのだとのこと。そのため、脚本を書く前から公安の審査に通りやすいようにと、死人を少なめ、銃撃シーンを少なめにしたらしい(「自分たちの仕事が危険だと思われたくない」のだとか)。全然そんなこと無かったけど(笑)。

今までのジョニー・トー映画とは違う、
「中国大陸で撮ったジョニー・トー映画だ」と思って観て欲しい。申し訳ない。

パンフレットにあるジョニー・トー監督インタビュー

初めてスクリーンで観た、というのもあるだろうけれど、今作はなんだか落ち着いて作りこまれてる印象を受けた(「アウトレイジ ビヨンド」を見た時の印象と似てる)。大陸が舞台になっているから街が広々としていて、道路も広くて、そこでカーチェイスや銃撃戦をやっているのが新鮮に映ったのだろうか。たまに感じた「ちょっと実験的にやってます」というところが今回はあまり感じられなかった(監督インタビューの中で「まぁ、公安の要求に応えているうちに、本来私の考えていたものとはぜんぜん違う作品になってしまった」とコメントしている)。でもそれが自然で、安定感があるようで、好き。

それでも銃撃戦の演出はいつものようにマイケル・マンときどきタランティーノといった感じでカッコいい。人の良さそうなろうあの兄弟が実は凄腕の殺し屋でした!はタランティーノ。二丁拳銃で只者ではない身のこなしを見せる。武装警察がドラム缶でバリケードを作って迫ると、大きな銃に持ち替えて応戦する。クライマックスの長い銃撃戦は「ヒート」のそれが好きな人にグッと来る。スン・ホンレイが首を傾けて敵の銃弾をかわすシーンが凄くカッコいい!。監督自身の満足度はそれほど高くないのかもしれないけれど、自分はこれまで観てきたジョニー・トー映画で一番好きなのが「ドラッグ・ウォー 毒戦」だ。

ジョニー・トー映画を観て好きな香港映画、中国映画の俳優がちょっとずつ増えていくのも今回も同じ。今作にはサイモン・ヤムもアンソニー・ウォンも出ていないけれど、代わりにスン・ホンレイ、クリスタル・ホアンが好きになった。二人とももっと観たくなる(中国の俳優のフィルモグラフィーを知るのは意外と難しいのでパンフレットを購入した。)。ブルーレイが出たらまた観たい。今後のジョニー・トー映画の常連の仲間入りをするだろうか。

今年初の映画は大当たりだ。

追記:なんでブルーレイが出ないんだ!

 当然ブルーレイが出るものだと期待していた国内盤セルパッケージは、なんとDVDのみらしい。人が入らなかったから?上映館がそもそも少なかったのに?失望した。2014年にする判断か!仕方ないから買うけど。

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