Apple iPhone 3GS レビュー Part.3
説明書がなくてもすぐ使える!
iPhoneには説明書がついてこない。しかしiPhoneのGUIは良く出来ていて、「これはここをタッチすればいいのか?」とアイコンやボタンのデザインが、機能を予想させてくれる。大抵の操作はその予想通りに機能してくれるので、使い方にはすぐに慣れることができた(連絡帳から電話をかける際に”電話をかけますか?”という確認が一度あってもいいとは思うが)。
標準で搭載されているアプリも便利なものがあるけれど、中でも便利なのは、やはり「マップ」アプリ。
iPhoneに内蔵されているGPSを利用して、現在地の確認もできるし、目的地を入力すれば、今いる場所から、他に入力した場所から目的地への道のりを見ることができる。コンパスも搭載されているから、地図を見ながら歩く場合は、自動で地図も回転してくれる。Googleマップを利用しているから地図の表示も航空写真に切り替えて表示することができて、今いる場所の認識がしやすくなっている。
こういうことはすでに携帯電話でもできることだが、マルチタッチで地図を動かしたり、表示を切り替えたり、操作も処理もダイレクトにできるiPhoneではより快適だ。iPhoneでやっと快適に使えるようになったと言ってもいい。携帯電話でも地図機能を利用したことがあるけれど、小さな画面と、わかりにくいGUIで我慢を強いられた。iPhoneになってやっと積極的に使えるようになった。
iPhoneの「マップ」は仕事でも大活躍している。
iPhoneの機能はアプリを追加することでどんどん増やすことができる。AppStore(管理ソフトのiTunesから有料・無料のアプリを手にいれることができる)の中からいくつか入手してみた中でよく使っているのが「Alarm Tunes Lite(無料)」。
iPhoneに入れた音楽を指定した時間に鳴らしてくれる、というシンプルなソフトだけど、使い方がわかりやすい。時計のアイコンをタップすると時間指定の画面に切り替わり、そこで時間を指定。音符のアイコンをタップしてiPhoneに入っている好きな楽曲を指定するだけ。
ただ、注意しておかなければならないのが、iPhoneはマルチタスクに対応していないので、目覚まし時計として使いたい場合は、このアプリを起動したままにしておかねばならない(スリープさせても機能するので、寝る前に起動するとよい)点。この点は他のアプリにも言えることで、大抵のアプリは、終了した直前の状態を保持してくれる(Twitter用アプリで未投稿のつぶやきが残っていたり)ようなので、あまり害はないかもしれないけれど、気には留めておいた方がいいだろう。
また、「マップ」と同様に普段の生活でも役立っているのが「乗換案内(無料)」。
カテゴリ: ナビゲーション, 旅行
販売元: Jorudan Co.,Ltd. – Jorudan Co.,Ltd.(サイズ: 4.2 MB)
このアプリがなくてもsafariを使って電車の乗り換え方法を検索することはできるが、こうしてアプリとしてすぐに呼び出せるようになっていると便利。乗車駅と降車駅を指定すれば、検索結果の中から一番安く、早いものを表示してくれる(他の検索結果は画面上の右向きの矢印をタップすると表示される)。
ゲームで気に入ったのは2つ。「Blue Reversi Lite(無料)」と「POLICE RUSH!(115円)」。
Blue Reversi Liteはオセロゲーム。非常にシンプルだけど、オセロを置いた際に引っくり返るアニメーションが心地いいのが気に入った。また、CPUがなかなか強くてやり応えがある。有料版もあり、そちらは盤の色が変更できたり、CPUがより強くなっているようだけど、今は無料版でも十分。
POLICE RUSH!は、爆弾を積んで走るテロリストの乗った車を、2台のパトカーを動かして捕まえるゲーム。パトカーの行き先を指でなぞって車を動かすシンプルな操作で遊ぶことができる。始めのほうこそ簡単にクリアしていけるが、中盤からテロリストの車の台数が増えてきて、結構難しくなる。こちらは無料版で遊んでみて、楽しかったので有料版を購入した。オセロとあわせて、ちょっとした空き時間に遊べるいいアプリだと思う。
カテゴリ: ゲーム, ストラテジー, エンターテインメント, アクション
販売元: KONAMI – Konami Digital Entertainment Co., Ltd.(サイズ: 7.3 MB)
どのアプリもグラフィカルで滑らかにアニメーションが動くので、気になるのがバッテリーの持ち。
休日にTwitterアプリからカメラで写真を投稿したり、マップアプリで現在地から目的地へのルートを表示しながら歩いたり、駅で無線LAN通信でWebを見たり、Flickrへ写真を投稿してみたり、バッテリーを使いそうな使い方を続けてみたところ、4時間程でバッテリー残量が40%を切った。
iPhoneを手に入れた際に、外部バッテリーも買おうかと考えたけど、よく考えると、休日でもここまでせわしなくiPhoneを使うかというと、Twitterの利用がほとんどだろうし、マップアプリもナビゲーションに頼らなくても、地図が見れればなんとかなる場面がほとんど。バッテリーを節約するのはそれほど難しいことではないからすぐには要らないかと思う(旅行に行くときは持っておいた方が良さそう)。仕事がある日はそれこそTwitterを使う時間は限られるし、事実、平日は仕事が終わってからiPhoneを見ると、80%くらいはバッテリーが残っている日がほとんど。iPhoneを実際に使う前に抱いていたイメージよりはバッテリーの持ちはいい印象だ。
まだ使い始めてそれほど時間は経っていないけれど、使い方は把握できて快適に使えている。いくつかのアプリをインストールして機能に不満はないが、足りないと思えば、きっと、それを実現してくれるアプリは他にある。これからもiPhone OSはアップグレードされていくし、数世代は3GSでも利用可能だろう。それによって使えるアプリも増えるだろう。これから長い間、快適に使えるだろうし、未来が楽しみだ。久しぶりにワクワクするデバイスが手元にやってきた。もう、携帯電話には戻れない。