メタルギアソリッドの実写映画化、もうしてた。「ハンテッド」
ナイフ、CQC、トラッキング、PTSD・・・
トミー・リー・ジョーンズとベニチオ・デル・トロがナイフを持って戦う映画「ハンテッド」を観た。ゲーム「メタルギアソリッド4」で雷電がスカウトから会得していた、”トラッキング(追跡)”技術が出てくる珍しい映画。
「メタルギアソリッド」の実写映画化、もうしてた。
軍を除隊し、動物保護官として余生を過ごすL.TのもとにFBI捜査官が現れ、連続殺人事件の捜査の協力を依頼される。L.Tは自然の中にある小さな痕跡から、犯人がかつてL.Tがサバイバル技術を叩き込んだ教え子ハラムであることを突き止める・・・。
神がアブラハムに言った 「息子を殺せ」
スネークの顔をした2人の雷電
「メタルギアソリッド」シリーズのファンなら設定も映像もニヤニヤしちゃうポイントがたくさん。”単独潜入”、”CQC”、”トラッキング”、”ステルス”、”ジャック・ザ・リッパー”、”麻酔銃(笑)”。そしてトミー・リー・ジョーンズのヒゲは老いたビッグボスのそれっぽくも見えるし、ベニチオ・デル・トロもソリッド・スネークに見える時があるし、コニー・ニールセンなんてザ・ボスそっくりだ。いろんなところにMGSサーガにある要素が散りばめられている。スネークの顔した2人の雷電の、都市を舞台にした「メタルギアソリッド」(足りない”メタルギア”成分は「ターミネーター4」で摂取しよう)。
ちなみに「ハンテッド」はアメリカも日本も2003年公開、「メタルギアソリッド3」は2004年の発売。ゲームは開発に数年かかるのでこの映画の影響は受けていないのかもしれないけれど、「4」の南米のチャプターはこの映画の影響があるかもしれない。映画後半には「メタルギアソリッド:グラウンドゼロズ」のお披露目トレーラーにあるシーンも。もしかしたら小島秀夫監督お気に入りの映画なのでは・・・?
教官としてナイフの技術を教え、ベニチオ・デル・トロを殺人マシーンに作り上げたトミー・リー・ジョーンズ。”恐るべき子供たち”の設定にも重なる。MGS抜きにして映画を見るなら「息子を理解してやれなかった父親の、贖罪の物語」。90分でサクッと見れるので、MGSファンならずとも見る価値のある追跡劇。