iPhoneで楽しめるもう一つの”物語の壮大な終わり”「ダークナイト ライジング」
スマホでも操作がしやすく、長く遊べる大ボリューム!
iOS向けのゲーム「ダークナイト ライジング」を買ってみた。スマホ向けのアクションゲームは気持ち良くキャラクターを動かすのが難しいものもあって、ほとんど長続きしなかったのだけど、このゲームは続いてる。好きなバットマンを(それもクリストファー・ノーランのシリーズ)扱っているということもあるけれど、アクションシーンの操作方法のシンプルさや、モーションのカッコ良さが素晴らしい。”こう動いて欲しい”と思う通りにバットマンが動く。そしてストーリーは映画とは少し違っていて、映画をすでに観ていても先が気になる。
スマホのアクションゲームの最適解。思い通りにバットマンがちゃんと動いてくれる
ゲームの操作方法はよくあるTPSゲームのそれで、画面の左下でキャラクターを移動、右半分の画面を触って視点を動かす。格闘シーンに移るとボタンが3つ表示されて、ジャンプ、攻撃、敵の攻撃を受け止めることができる。
3つ目の”敵の攻撃を受け止める”アクションは、複数の敵に囲まれた中での格闘中に、背後から攻撃されそうな時に出現し、タップすると、そちらの敵の方に向き直し、キックなどを受け止めて、そのまま反撃にでることができる。このモーションが特にカッコいい。映画でも良く観たような格闘シーンが再現される(さすがに映画版のアクションの振り付けの元になったKFM キーシ・ファイティング・メソッドのような肘を駆使したものではないが)。この操作はタイミングに慣れる必要があるけれど、慣れてしまえば何人に囲まれようとも銃を持ったキャラクターの他からはノーダメージで敵を倒すことができる。
シューティングタイプのゲームでは照準を合わせるのに四苦八苦することがあるけど、バットマンは基本的には格闘で敵を倒すので、それに苦しめられることがない。正しく敵の正面を向いていなくとも、敵の近くにいさえすれば、自動で向きを正してすぐに攻撃体制に移してくれる。
ゲームは箱庭タイプで、ゴッサム・シティの何処へでも移動することができる。エリアは広いけどグラップリングフックが使えるので走って移動する必要はない。チャプターごとのチェックポイントは赤いポイントで常に示されるので行き先を見失うこともない(チェックポイントに真っ直ぐ進むこともできるし、敵に捕まった市民を救出したりというサイドミッションもたくさんある)。これが携帯電話のグラフィックかといちいち驚くことももうない。細かく再現されたバットスーツにも満足。ボタンが無いだけ。十分に練られた操作方法が備われば、苦痛無く楽しめる。
7時間くらいハマって、いよいよクライマックスに突入かと思ってチャプターを確認したらまだ半分。スマホゲームで、それもシングルプレイ専用ゲームでこれだけボリュームがあるのも驚き。バットマンファンのみならずプレイする価値有り。
ちなみに、ストーリーの半分まででも映画版とは描かれ方が異なる点がいくつもある。
- ベインがゴッサムの証券取引所を襲撃した現場にバットマンが人質の救出に駆けつける
(映画ではベインが証券取引所を脱出してから追跡を開始する) - 発電所でのベインの手下との戦い
(映画版では発電所が舞台になるシーンは無い) - 奈落(ピット)でのベインの手下を倒しながらの脱出
(映画版では囚人たちに応援されて脱出する) - ベインの手下に捕まったフォックスを助けにウェインタワーへ侵入する
(映画版ではウェインタワーは舞台にならない) - ベインたちはウェイン産業が開発したDNA認証式武器ロックシステムを奪う
(映画版では核融合炉を奪い核爆弾に作り変える) - 軍事基地での戦い
(映画版ではそのようなシーンは無い)
この先どんな結末が待っているのか・・・クリアするまでハマれるスマホゲームをやっと見つけたみたい。
iPhoneで映画のストーリーを復習したい方はこちらから。