スマホでnasneもやっぱりトルネ!torne mobileをiPhoneで試す
目次
スマホでもサクサク!iPhoneからnasneを見るならコレ!
PlayStation 3でリリースされていたtorne(トルネ)の発売5週年を記念して、スマホ(Android / iOS)向けの「torne mobile」がリリースされた。Twonky Beam、DiXiM Digital TV、そしてソニーのTV SideViewと、iPhoneからnasneを利用するためのアプリがいくつもあったけれど、やっぱりSCE純正アプリはいい!プレイステーションじゃなくても快適だ。
UIの挙動が気持ちいい!番組表もスルッスル!
torne mobileのセットアップは、TV SideViewなどを使ったことがあればほぼ同じなので難しくない。準備に必要なことがあるとすれば、自宅に設置しているnasneと同じネットワークにiPhoneを接続しておくことくらい(nasneに有線で繋がった無線LANルーターのWiFiにiPhoneを繋げて作業を行った)。
セットアップ – ユーザープロフィール設定 / nasneペアリング
アプリを起動したら、テレビのチャンネル設定の他、ユーザーの性別、生年月日、ニックネームの設定を行う(このあたりは任意入力となるので未設定でも使える模様)。
ユーザープロフィールが設定できたら、自宅のnasneとiPhoneのペアリングを行う。このときに無線の接続状況が良くなかったのか、nasneのスリープからの復帰に時間がかかっていたのか、一度接続エラーが出た。こういうことはWebの予約録画機能のCHAN-TORUでも起きることなので、慌てずリトライすればちゃんと繋がる。
テレビを見る
nasneとのペアリングが成功すると、torneのホーム画面が表示される。PS3版と同じ雰囲気のフレンドリーなアイコンが並び、下にはマスコットのトルネフが顔を覗かせてる。このトルネフが表情豊かに動くのがかわいくていい(笑)。
トルネフはアプリの機能を説明してくれたり、話題になっているテレビ番組を知らせてくれる他、録画済みの番組で未視聴のものを「忘れてませんか?」と知らせてくれたり、録画予約している番組の裏番組情報も呟いてくれたりとリマインダーとしても機能する。賢い。
テレビを見ようとアイコンをタップすると、他のDTCP-IP対応DLNAプレーヤーアプリと同様に視聴再生機能の購入を促される。torne mobileの場合はTV SideViewと同じ500円。
アドオンの購入が済むと、テレビが再生される。見慣れたtorneの画面がスマホに帰ってきた!裏番組が画面下に一覧に並ぶのはやっぱり便利。スクロールさせてもスムーズに動くのが気持ちいい。
録画番組
録画番組一覧はタイトル毎にリストになっていて気が利いている。番組名をタップすると、録画済みの同じ番組がズラッと下に並ぶ。他のDLNAプレーヤーだと、ジャンル別にまとめることができてもタイトル別にはまとめて表示はしてくれないのでちょっと不便だった。
録画番組の再生画面は画面左にある、フィルムのアイコンをタップすることで中間の画像がズラッと並んで番組の内容をサッと把握できるようになっている(他アプリではシークバーはあっても内容は把握できなかった)。
torne mobile起動直後に録画番組を再生しようとすると、再生に失敗することがある。おそらくは接続しているハードディスクが待機状態からアクティブになるまで多少時間がかかる(間にタイムアウトになる)のが原因ではないかと思われる。エラーが出ても再度番組名をタップすればちゃんと再生される。
見終わった番組の削除、途中まで見た番組を最初から見る、などの操作は番組一覧上の番組名を長押しすると表示されるオプションメニューから行える。
torne mobileは外からのリモート視聴(宅外視聴)にも最初から対応してる。一度出先から「そういえば見れるの?」と試したところ、アプリからnasneが見えていない様子でエラー表示されたのだけど、画面右上の「ネットワーク」アイコンをタップしてリロードすると、ちゃんと自宅のnasneを認識して動画が再生された。
番組表
番組表はこれぞtorne!といいたくなるところ。スルスルとスムーズに気持ち良くスクロールしてくれる。TV SideViewも同じように番組表を動かせたけれど、断然torne mobileの方が気持ちがいい。
番組予約の方法はCHAN-TORUとほぼ同じなので、先にnasneを利用している人なら戸惑うことはないはず。
録画予約一覧画面にもtorne mobileならではの便利機能が。録画予約している番組が最終回を迎えるときは、その後の番組の録画がされない旨を通知してくれる。CHAN-TORUから毎週録画する設定をしていたときは、予約をキャンセルしない限りは番組終了後の新番組が録画されていて「この番組予約してたっけ?」となることがあった。
番組検索画面は検索ワードを入力している間から候補となる番組がリストアップされる。とにかくサクサク。スマホのアプリでこんなに操作をしていて気持ちがいいのってなかなか無い。
アプリからすぐnasne本体の設定画面を開けるのも便利
設定画面からnasne HOMEに(アプリ内のブラウザが立ち上がるだけだけど)簡単にアクセスできるのも便利。PCのブラウザを起動したり、Safariに切り替えなくてもソフトウェアアップデートのチェックができる。
動きも音も心地いい!ゲーム屋さんのアプリはやっぱり違う!
常々「ゲーム会社が家電のUIを担当したらどうか」と思っているけれど、スマホ版torne mobileを触ってもやはりそう思う。とにかくメニュー周りの動きが気持ちいいし、効果音も心地いい。ゲーム会社のデザイナーの人は触感の演出を突き詰めてきているから家電メーカーのそれとはこだわりが全然違う。ゲーム会社に委託するのが難しいのなら、家電メーカーのUIデザイナーはとにかくゲームに触れて心地良いメニューの動きのテンポを知るべきだ。SCEが作るとスマホアプリでもここまで気持ちのいい動きが実現できるのだとビックリさせられた。これこそnasne対応アプリの決定版。
追記:torne mobileに一本化できるのか?
iPhoneでnasneを利用するのに一番使い心地がいいのはtorne mobileだと思うけれど、ユーザーが必要とするであろう機能の全てが備わっているか?というと残念ながらそうではない。
2015年現在torne mobileは「録画番組の持ち出し」と「ユーザーが保存した、録画番組ではない動画ファイルの再生」に対応していない。前者の録画番組をiPhoneに保存してローカル再生する機能は同じソニーの「TV SideView」に備わる。ではソニーのTV SideViewで一本化しようとすると、今度はTV SideViewもユーザー保存の動画(「share」フォルダ)にアクセスできない。
他社の競合アプリに目を向けると、「DiXiM Digital TV for iOS 」と「Twonky Beam」は両方の機能に対応している。けれど、DiXiMは将来的に月額課金のディスクリプション形式(新アプリのDiXiM Play)に移行を進めているし、Twonky Beamはアプリのアップデートが遅く、iPhone 6が出て1年以上経っているのにUIはネイティブ対応(拡大表示しているだけ)しておらず、開発が続いているのかが不透明だ。
できることならSCE純正アプリか、グループのソニー製のアプリだけを残して使っていきたい。”フル機能搭載”のアップデートを期待したい。
追記:アップデートで「ビデオの書き出し」機能が追加!
2017年10月のアップデート(Ver.1.30)で録画した番組の「書き出し機能」が追加されました。自宅でiPhoneに録画番組をコピーして、外出先でオフライン再生が可能になりました。
【Wi-Fi書き出しできます】ナスネに録画されたビデオをお手持ちのスマホに「Wi-Fiで書き出し」&「オフライン再生」できる機能が追加になりましたよ!(この機能は、アプリ内購入で840円となります) #torne
— トルネフ (@tornev) 2017年10月2日