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Silkブラウザ上のGoogleマップとYouTube

Amazon Fire HD8でできること、できないこと、おすすめのアプリ

Fireタブレットは事前にできること、できないことを知って選ぼう

 Amazonの2017年版Fire HD8タブレットは、電子書籍を読むのに必要最低限の解像度、動画を臨場感あるサウンドで楽しむためのステレオスピーカー、快適にWebを見るための5GHz Wi-Fiを備え、カメラとGPSは「スマホを使えばいい」と割り切った仕様とすることで、手ごろな価格と高い満足度を両立した、高コスパタブレットだ。

Amazon Fire HD8 2017年モデル

Amazon Fire HD8 2017年モデル

「今なおシンプル」が最大の魅力。Amazon Fire HD8 2017年モデル

 使い方は簡単だし、人に勧められるかと問われたら、「もちろん」と答えたい。が、残念ながらFireタブレットではできないことがあるのも事実。

 Fireタブレットを使う上で注意したいのは、「アプリはないがブラウザで利用できるサービス」、「アプリはなくブラウザからも利用できないサービス」、「ちょっとの工夫でブラウザから利用できるサービス」と、サービスによって対応・非対応がはっきりと分かれてしまうことだ。もし、すでに動画配信や音楽配信、電子書籍などのサービスを利用していて、これからタブレットを購入しようとFireタブレットが気になっているなら、購入前に利用しているサービスがFireタブレットで利用可能かよく確認しておく必要がある。

Fireタブレットでもできること – Googleのサービスはブラウザから利用する

 Fireタブレットに採用されているAmazon製のFire OSはGoogleのAndroidをベースに開発されている。見た目もかなり似ている。しかし、Fire OSはGoogleのアプリストア、Google Playを搭載していないため、原則としてFireタブレットにアプリを追加する際はAmazonのアプリストアを経由することになる。

ネットで検索すると、「FireタブレットにGoogle Playをインストールする方法」が出てきますが、実行は自己責任となります。当記事ではFireタブレットでGoogle Playを利用する方法について触れません。

Amazonと競合するGoogleのアプリはFire OSに対応していないが、ほとんどのサービスはFire OSにバンドルされているSilkブラウザからも利用できる。Google Keep、Googleマップ、YouTubeはモバイル版のレイアウトで表示される。2017年版Fire HD8タブレットはGPSを備えていないが、Wi-Fiを利用しておおよその現在位置を取得してくれる。アプリのように使いたいときにサッと、というわけにはいかないが、ブラウザにブックマークをしておけば便利になる。

Silkブラウザ上のGoogleマップとYouTube

Googleのサービスのほとんどは、アプリがなくてもWebブラウザから利用できる。

Fireタブレットでできないこと – 電子書籍と動画配信は要注意

 AmazonのアプリストアにはAndroid向けとFire OS向けのアプリが混在し、アプリによりAndroidにインストールできるが、Fireタブレットにはインストールできないというケースがある。

Twitter、Facebook、Instagramといった主要人気SNSのアプリがFire タブレットに対応しているが、日本国内で人気のLINEは現在のところ対応していない。

 電子書籍の閲覧と動画配信サービスの視聴はタブレットにピッタリだが、この2つに関してはFireタブレット購入前に確認が必要だ。

 Kindleの競合となる電子書籍サービスのアプリはFireタブレットに対応していない。hontoビューアアプリ、楽天KoboのアプリはGoogle Playにしかない。電子書籍に関しては基本的にKindle専用となる。

 Amazon以外の動画配信サービスも一部Fireタブレットに対応していないものがある。DAZN、Hulu、NetflixはFire OS向けアプリがあり、Netflixはタブレットに動画をダウンロードすることもできる。だがAbemaTV、DMM、dTV、GYAO!、U-NEXTは現時点ではFireタブレット向けアプリがない(対応するサービスもあるので、これらのアプリがAmazon側の都合で使えないのではなく、デベロッパー側で作られていないだけと思われる)。

DMMはAmazon Fire TV / Fire TV Stick向けに公式アプリが提供されているので、Fireタブレットにも対応して欲しいところ。

 Google Playで映画などGoogleから動画コンテンツを購入したことがある場合、それらはYouTubeでも再生でき、Silkブラウザ上でもYouTubeにログインしていれば視聴できる。

 音楽配信サービスに関しても、AppleMusic、Google Play Music、Line Music、AWAなど現時点では対応しないものが多い。

Fireタブレットを便利にするおすすめアプリ

Yahoo!ファイルマネージャー

 FireタブレットでWebを見ていてファイルをダウンロードしたり、スクリーンショット(電源ボタンとボリュームのマイナスを同時押し)を保存すると、それらのファイルは、Silkブラウザの「ダウンロード」メニューであったり、Prime Photosといったアプリから見ることができるほか、純正のファイルブラウザである「ドキュメント」から見ることができる。

 タブレットを長く使っていると、追加されるファイルも溜まってくるのだが、大量のファイルを削除するときに少々不便に感じることがある。Silkブラウザのダウンロードファイル一覧、Prime Photosアプリからファイルを削除する場合、長押しでファイルを複数選択できるのだが、「全て選択」メニューが用意されていないので、全部削除したいときはファイルの数だけタップする必要がある。「ドキュメント」アプリの場合、「全て選択」メニューはあるのだが、今度はリスト表示された画像ファイルはサムネイル表示されないので、ファイルの中身を確認しながら選択することができない。

SilkブラウザとPrime Photosアプリ

Silkブラウザ(左)とPrime Photosアプリ(右)のファイル選択画面。どちらもまとめて削除は可能だがファイルの数だけタップして選択する必要がある。

「ドキュメント」アプリ

純正ファイルブラウザの「ドキュメント」。しかし画像ファイルはサムネイル表示がされない…。

 そんなときに便利なのが「Yahoo!ファイルマネージャー」。ファイルがリスト表示されるのは「ドキュメント」アプリに似ているが、こちらは画像ファイルはサムネイル表示され(サムネイル画像のサイズは小さいのだが…)、内容を確認しながら選択でき、もちろん「全て選択」も可能だ。

Yahoo!ファイルマネージャ

タブレット内のファイルの移動・削除が簡単に行える「Yahoo!ファイルマネージャー」

 Yahoo!ファイルマネージャーにはさらに「ドキュメント」アプリにはない、「ファイルブラウザを2画面表示してドラッグアンドドロップでファイルの移動が可能」「端末内の不要ファイル一括削除機能」といったユニークな機能が備わる。Fireタブレットをクリーンな状態を保って使いたい人におすすめ。

Yahoo!ファイルマネージャ

画像はサムネイル表示される(左)。2画面表示でファイルの移動も可能なユニークな機能も備わる(右)。

Yahoo!ファイルマネージャ

Yahoo!ファイルマネージャにはタブレット内の不要ファイルの一括削除機能も備わる。

WPS Office+PDF

 タブレット向けのOfficeスイートと言えばMicrosoft OfficeやGoogleドキュメントが有名だが、残念ながらどちらもFire版アプリは用意されていない。しかし、MS Officeと高い互換性のあるKingsoftのWPS Office(旧Kingsoft Office)はFire版がリリースされている。

WPS Office+PDF

クラウドストレージとの連携も可能なOfficeスイート「WPS Office+PDF」。

 Wordに相当する「Writer」、Excelに相当する「Spreadsheets」、PowerPointに相当する「Presentation」が備わる(さらにメモアプリもあるが「Writer」との違いはあまりない)。GoogleドキュメントはSilkなどのブラウザからもアクセスできるが、WPS Officeをインストールしておけばオフラインでも作業が行える。表計算ソフトを8インチタブレットで本格的に使うことは無いかもしれないが、ワープロソフトはアイデアのメモやブログの下書きなどにも使えて便利だろう。PCほどではなくとも、スマホに比べれば8インチの画面ははるかに快適だ。横向きでタッチキーボードを展開させても文章作成なら十分使える。

WPS Office+PDF

横向きにして長文を入力するのも意外と現実的。

 ファイルの保存場所はローカルの他、Dropbox、Googleドライブ、Box、OneDrive、Evernoteのクラウドサービスの他、FTPも選べる。

本格的にFireタブレットを文章作成に使いたいときは、Bluetooth接続でハードウェアキーボードも利用可能だ。画面をフルに活用できる。

Fire OS5 - Bluetoothペアリング画面

Fire HD8タブレットのBluetoothを有効にし、キーボードをペアリングすると文字入力に利用できるようになる。

Opera

 WebブラウザのOperaはAmazonアプリストアには無いのだが、Operaの公式サイトからダウンロードできる。Fireタブレットの「設定」>「セキュリティ」>「不明ソースからのアプリ」をONにする必要があり、自己責任での利用となるが公式サイトからのダウンロードであるため、心理的には安心感がある。

Amazon Fire OS5 - セキュリティ

AmazonアプリストアにないアプリをFireタブレットにインストールするときは「設定」アプリの「セキュリティ」>「不明ソースからのアプリ」を有効にする

 Operaの便利なところはアプリのレイアウトをタブレット向け/スマートフォン向けに切り替えられる、User agentをモバイル/デスクトップに切り替えられること。

特に便利なのが後者のUser agent選択機能。ウィンドウサイズに応じてレイアウトを変化させる、レスポンシブデザインのWebサイトをSilkで開いた場合、タブレットの大きな画面ではPCサイトで見たくても、ブラウザ側の作り方によってはスマートフォン向けのレイアウトで表示されてしまうことがある。そんなときにUser agentを「デスクトップ」に設定すると、どのサイトもPCで見たときと同じレイアウトで閲覧できるようになる。

Android版Opera - User Agent変更機能

Android版OperaにはUser agent変更機能があり、タブレットの広い画面でPCサイトを表示させることができる。

Opera:Android版Opera(Google Playをご利用でない場合は、こちらからアプリをダウンロードできます。をクリック)

DiXiM Play

 ソニーのnasne(ナスネ)ユーザーがタブレットで動画を見ようとしたときに、これまでFireタブレットではTwonky Beamが定番だったが、Twonky Beamは開発を終了することとなった。Fireタブレットで使えるDTCP-IP対応クライアントアプリが絶滅しようかというときに表れたのがDLNAクライアントアプリの老舗デベロッパー、デジオンのDiXiM Play。

 録画番組の再生には別途、外部サイトのDiXiMストアでアカウントを作成し、ライセンスを購入する必要があるが、シリアルキーの登録まではそれほど難しい作業ではない(アプリ起動前にアカウント作成、ライセンス購入を済ませておくと登録作業が楽になる)。

デジオン DiXiM Play Fire OS版

Amazonアプリストアから入手できるデジオン「DiXiM Play Fire OS版」。事前にライセンスを購入してDiXiM IDを作っておくとアクティベーションまでスムーズに進む。

 アプリのUIはシンプルで、直感的に使える。録画番組の再生、放送中のテレビの視聴(ライブチューナ)、録画番組の持ち出し機能(Fireタブレット内のストレージへのコピー)が利用可能。nasneユーザーにとって現在唯一の対応アプリだ(※リモート視聴には対応していない)。

デジオン DiXiM Play Fire OS版

DiXiM PlayのUIはTwonky Beamに似たシンプルなデザインなので戸惑うことなく移行できるだろう。

Fireタブレットで使いたいアプリがあったら直接デベロッパーに伝えよう

 Fireタブレットはできること、できないことを事前に知って選んで、できることを楽しむ限りはコストパフォーマンス抜群のタブレットであることは間違いない。HDディスプレイ、ステレオスピーカーと動画視聴に最適なので、Netflixなど対応するサービスに加入しているならピッタリの端末だ。

使いたいアプリがFireで使えないときに我慢をするのもいいけれど、デベロッパーに声を上げれば状況が改善されるかもしれない。Fireタブレットが今後より便利な製品になっていくためにユーザー側にもできることがある。

 アプリは少ない(またはアップデートが後回しにされているものが多い)が、タブレットの市場でAmazonのFireタブレットのシェアは小さくないように思われる。

CNET Japan:アマゾンがタブレットで大躍進、アップルはそれでも独走

自分はプログラマーではないので実際のところはわからないが、Amazonの主張通りなら、Andorid版のアプリができたのならば、それをFireタブレットに対応させるのは難しくないらしい。

Fire OS 5

Fire OSはAndroidベースのオペレーティングシステムで、Fireタブレット・Amazon Fire TV・Fire TV Stickを動かしています。Fire OS 5はAndroid 5.1(Lollipop)とAPI 22をベースにしており、以前よりも更にAndroidアプリとの互換性が増しています。これは更に多くのAndroidアプリが、追加作業の手間なくFire端末で動作することを意味しています。

Amazon Developer:AmazonのベストセラーFireタブレットでリーチを広げよう

おすすめアプリに挙げたDiXiM PlayのFire OSバージョンは、少なくない要望の声がメーカーに届いたのがリリースのきっかけになったらしい(自分もはてなブックマークのコメントに「Fireタブレットに対応して欲しい」と書いたのがTwitterで補足された)。

もしかすると、デベロッパーの人たちはAndroid向けに開発したアプリをFire OSにもそれほど手をかけずに対応させられることに気付いていないか、知っていても需要を測りかねているのかもしれない。だったら、FireタブレットユーザーがTwitterでも直接メーカーの問い合わせフォームでも、希望を書いてみよう。声が束になればFireタブレットに対応した「あのアプリ」がリリースされるかもしれない(リリースされたらちゃんと買おう)。

Fireタブレットに限らず、SIMカードスロットの無いWi-Fi専用タブレットで外出先で通信を行いたい場合の方法はこちら(iPhoneを使ったテザリングの利用方法)。

iPhoneのテザリングを使ってWi-Fi専用タブレットを外で使う方法

追記:Fire HD10はWUXGA液晶になってリニューアル!

 しばらくFire HD8と同じディスプレイ解像度(1280×800ピクセル)だった、10インチモデルのFire HD10タブレットも2017年モデル(第6世代)にリニューアル。解像度がフルHDもカバーするWUXGA(1920×1200ピクセル)に高密度化し、マンガの見開き表示、PC参考書、雑誌などのKindle本の読書により最適な仕様に。価格もぐっと下がったので、大画面タブレットが気になっている方は新型Fire HD10も要チェック(カラーはブラックのみ。32GB / 64GBの2タイプが用意されています)。

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