ジユウメモメモ

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SSDをHeroBoxに装着する

CHUWI HeroBoxに2.5インチSATA SSDを増設する

手頃な値段になったSSDを増設してPCをのびのび使おう

 高コスパで気に入って使っている小型デスクトップPC CHUWI HeroBoxに内蔵SSDを増設したので作業手順をメモ。「SSDは値段が高い」は容量単価で言えばいまだそうだけど、容量の少ないものは手を出しやすいところに下がってきている。今回は512GBモデルを購入した。

関連記事:「スティックPCの次」のベストバイ。小型デスクトップPC CHUWI HeroBox

下記の商品はHeroBoxの後継機の「HeroBox 2023」です。

中古PCショップの”リフレッシュPC”にも使われるKLEVV SSD

 今回購入したSSDはEssencore KLEVV Neo N610 512GBモデル。「エッセンコア」とは聞き慣れないメーカーだが、メモリ大手の韓国SK Hynixのグループ会社で、SSDには同社のチップを採用しているとのこと(型番によっては東芝製も使っている模様)。

ESSENCOREは、SK Hynix(エスケー・ハイニックス)を傘下に置く「SKホールディングス」が100%出資した子会社です。日本、韓国、台湾、中国や香港など、グローバルにビジネスを展開している。主にDRAMメモリーとSSDを含むフラッシュメモリを製造販売しているメーカーだ。「KLEVV(クレブ)」はESSENCOREのオリジナルブランドだ。

ESSENCORE、圧倒的性能と安定性のSSD 『NEO N400』を新発売

KLEVVブランドのSSDを紹介しているメディアの記事によれば、中古PCショップのリフレッシュPC(内部清掃やメモリ増設、HDD>SSD換装して販売するPC)にも採用されているとのことで、製品の品質については信頼できそうだ。

購入当時はWDやSamsungといった有名メーカーのSSDに比べ少し価格が安かったが、その後半導体不足の影響か、それほど価格差は無くなっている。SATA 6Gb/s接続のSSDはどれだけ高性能でも速度は500~560MB/sで頭打ちになるのでメーカーによる差は大きくなさそうだ。耐久性を考えて「DRAMキャッシュ搭載」と書かれているものを選びたい。

KLEVV Neo N610のパッケージ内容はSSD本体のみとシンプル。取り付け用のネジは同梱されていないので、持っていなければ別途用意する必要がある。また、(HDDからSSDへの移行などに使う)ディスクイメージのバックアップソフトの利用権が付いてくる(今回は増設用途なので使用せず)。
バックアップソフトは他社製SSDにも付いてくることが多い。

Essencore Klevv N610
Amazonで購入したEssencore Klevv N610 512GBモデル(K512GSSDS3-N61EC)。パッケージ内容はSSD本体のみとシンプルで、取り付け用のネジや9.5mm厚のスペース用のスペーサーなどは付属しない。
Essencore Klevv N610
Essencore Klevv N610の裏面。外装は金属。
Owltech OWL-NEJI23
取り付け用のネジはヨドバシカメラでオウルテックの超低頭ミリネジを購入。
Acronis True Image HD 2018
KLEVV N610 SSDにはダウンロード提供のバックアップソフト「Acronis True Image HD 2018」が付属する。ダウンロードはメーカーの製品ページから。
Acronis True Image HD 2018
製品ページにある「Download Center」のリンク先にある「Acronis True Image HD 2018」をクリック。
Acronis True Image HD 2018
「Acronis True Image HD softwareの活性化キー発行(メール認証)」をクリックし、SSDのシリアルナンバーを入力するとアクティベーションキーがメールで届く。

CHUWI HeroBoxの2.5インチベイにSATA SSDを取り付ける

 CHUWI HeroBoxは底面に2.5インチHDD/SSD取り付け用のスペースがあり、底面のパネルを外すことでアクセスできる。

ネジの取り外し箇所と作業手順は以下の通り。

CHUWI HeroBox 底面
CHUWI HeroBoxの底面の蓋のネジ6本を外す。
CHUWI HeroBox 増設用2.5インチベイ
増設用2.5インチベイのストレージ取り付け器具に付いているネジ4本を外す。
CHUWI HeroBox 2.5インチベイ
増設用ストレージ取り付け器具を外したところ。
取り付け器具をSSDに取り付ける
外した取り付け器具を(別途用意したネジで)SSDに取り付ける。
SSDに取り付け器具を付けたところ
SSDに取り付け器具を付けたところ。
SSDをHeroBoxに装着する
HeroBoxのSATAにSSDを装着し、ネジで固定する。この後蓋を戻して本体側の作業は終了。

増設SSDのWindows 10でのフォーマット(初期化)

 増設SSDを取り付けただけではWindowsで利用できない。エクスプローラーからは見えず、フォーマットを行う必要がある。「ディスクの初期化」は「コンピューターの管理」から行う。

増設SSDのフォーマット手順は以下の通り。

SSD増設直後のエクスプローラーの画面
SSD増設直後のエクスプローラーの画面。新たに取り付けたSSDは表示されていない。
ディスクの初期化
スタートボタンを右クリック>「ディスクを管理」を開くと、「ディスクの初期化」画面が表示され、増設したSSDのフォーマットを促される。WindowsVista以降の新しい方式である「GPT」を選択した。
ディスクの初期化 - 未割り当て
増設したSSDが「未割り当て」として認識される。
ディスクの初期化 - 新しいシンプルボリューム
「未割り当て」となっているところで右クリック>「新しいシンプルボリューム」をクリック。
新しいシンプルボリュームウィザードの開始
「新しいシンプルボリュームウィザード」が起動したら「次へ」をクリック。
ボリュームサイズの指定
ボリュームサイズの指定は、最大ディスク領域と同じ数字のまま「次へ」をクリック。
ドライブ文字またはパスの割り当て
ドライブ文字を「D」にして「次へ」をクリック。
パーティションのフォーマット
今回の増設SSDは取り外しをしないので、ファイルシステムを「NTFS」にして「次へ」をクリック。
新しいシンプルボリュームウィザードの完了
これで増設SSDのフォーマットが完了。
増設SSDフォーマット後のエクスプローラーの画面
増設したSSDが「Dドライブ」としてエクスプローラーから見えるようになった。

 増設SSDのフォーマット完了後にCrystalDiskMarkで速度を測定してみたところ、ほぼカタログ通りの性能が確認できた。CrystalDiskInfoでは健康状態が表示される。

Essencore Klevv N610 512GBモデルのCrystalDiskMarkのスコア。データ転送速度はSATA接続のSSDのほぼ上限いっぱい。
Essencore Klevv N610 512GBモデルのCrystalDiskInfoの画面。
Essencore Klevv N610 512GBモデルのCrystalDiskInfoの画面。ディスクの健康状態も表示される。

ユーザーフォルダの保存先をDドライブに変更

 フォーマットが完了した増設SSD(Dドライブ)に、ユーザーフォルダの一部を移動した。ここでは「ダウンロード」フォルダの保存先をDドライブに変更している。移動方法は以下の通り。

Dドライブに新しい保存先となるフォルダを作成する
Dドライブ(増設SSD)にフォルダを新規作成し名前を「Downloads」とする。
ユーザーフォルダのプロパティ
ユーザーフォルダ(ここでは「ダウンロード」)を右クリックし、「プロパティ」を開く。
ユーザーフォルダの場所
ユーザーフォルダのプロパティが開いたら、「移動」をクリック。
移動先の選択
ユーザーフォルダの移動先となる場所を選択する(ここではDドライブに作った「Downloads」フォルダ)。
ユーザーフォルダの移動先を確認
ユーザーフォルダの移動先を確認して「OK」をクリック。
ユーザーフォルダ移動の確認
ユーザーフォルダ移動の確認画面で「はい」をクリック。
ユーザーフォルダの保存先がDドライブに
「Downloads」フォルダが「ダウンロード」フォルダになり保存先がDドライブに変更された。

増設SSD取り付け後の作業はWindowsであればどのメーカーのPCでも同じ。SATA接続のものは速度の上限がM.2接続タイプに比べ遅いので発熱も抑えられる。HDDに比べれば数倍速いので実用上は十分快適。価格もこなれてきたのでバックアップ用途にちょうどいい。