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露出固定で光源にフォーカス

Canon IXY Digital 220IS レビュー Part.3

2万円で買えるビデオカメラとしても満足できる画質。

 昼間撮れた写真も、夜に撮れた写真にも満足。では、残る「いざとなればビデオカメラにもなって欲しい」叶えてくれるのか。

休日に東京駅の近くで、数カット撮影して簡単に繋げてみた。

28mmの広角で動画が撮影できるのはコンパクトデジカメの強み。ズームして撮ったところも結構よく映ってると思うし、CMOS搭載のデジカメで撮影したときのような画面の揺れも気にならないので動画撮影の機能にも満足。電球などの光源を撮影すると明滅を繰り返して見えるけど、これは仕方のないところだろう。何より2万円で買えたカメラでこれだけ映れば文句はない。

ちなみにこのカメラのマイクはモノラル。ステレオのマイクが付いていたらそれは嬉しいけれど、そこまで求めるのはケチ過ぎる。個人的な用途はAfter Effectsのエフェクトの実験をちょこちょこしてみたい、そのための素材撮影だったりだから、音は後から付けるので、ステレオ録音は諦められる。

デザイン優先の機種でもAEロックが使えるIXY Digital 220IS。

もし、このカメラが気になって、使ってみようという方に、是非とも知っておいて欲しいのが”AEロック”の仕方。

おまかせオートでも、大抵のシチュエーションはキレイに撮れてくれるこのカメラだけど、例えば、室内を撮影しているときに、電球等の光源がファインダーに入ると、カメラが露出を制御してしまい、光源の周りが極端に暗くなって不自然な写りとなってしまう。

露出固定で光源にフォーカス

露出固定で光源にピントを合わせると・・・あらやだ。

こんな場合、IXY Digital 220ISでは、静止画ならシャッターボタンを半押しした状態で上ボタン(露出補正ボタン)を一度押すことで露出を固定できる。

露出補正ボタン

露出補正ボタン

静止画を撮影する場合はプログラムAEモードでこの操作をする。動画モードの場合はシャッターボタンを半押しする必要はなく、上ボタンを押すだけで露出は固定される。

静止画のAEロック

静止画の場合は”AEL”と表示される

動画のAEロック

動画の場合は露出シフトバーが表示される

撮影範囲の中に光源があるときの撮影方法

先のようにカメラをライトに向けて撮影する場合は、一度、光源をファインダーから外し、壁や、床にフォーカスを向けてAEロックする。すると、適正な露出で自然な写真が撮れる。

露出を固定してライトを撮影

露出を固定してライトを撮影すると・・・自然に撮れる!

これはこれで、光源が白く飛んでしまいがちなので、難しいところだけど、それよりも極端に不自然な写真が撮れるよりはずいぶんとマシなはず。

おまかせメインでも「ちょっとこうしたい」ができる便利なカメラ

IXY Digital 220IS。使い始めてまだそんなに時間は経ってないけれど、おまかせでもキレイに撮れて、おまかせで頼れる範囲を超えたときでも自分である程度調整できる余地が残されてるいいカメラだと思う。このカメラでできること以上に凝ったことがしたくなったら、そのときは、ハイエンドのコンパクトデジカメか、一眼デジカメに移行するときだ。


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