iPhone 5sから6sに機種変更。小さくてもちゃんと大画面。
目次
ちょうどいいサイズ。快適。6s Plusと迷ったけど6sで正解。
次のiPhoneは6sか6s Plusかと迷って、結局6sを選んだ。6s Plusの静止画・動画の光学式手振れ補正は魅力的だったけど、やっぱり片手で使いたい。実際に手元に来たら6sでよかった。正解。
2年ぶりの「s」。オンラインでも機種変更は簡単。
5sのときと同じように、今回もソフトバンクのオンラインショップで注文した。オンライン注文は不要なオプションプランのおすすめなども無いので安心できるし、都合のいいときに切り替えができるから便利だ。10月8日の深夜に注文して10日に在庫確保、本申込も同日に済ませると、そのまま発送手続きに入り、13日に出荷された。
ネットでは今回のiPhone 6sは64GBモデル以上は本体価格が10万円を超えるため、分割購入プランを選択すると、「審査が厳しい」「年収を聞かれた」「会社に在籍確認が来る」といった声も目にしていたけれど、本申込から発送手続きの間、何も連絡はなくスムーズに進んだ(申し込みフォームに会社名と電話番号の入力欄はあったけれど、年収の欄は無かった)。
購入したのは64GBのスペースグレイ。3GSの頃から使っているので、自分の中では(今では表面だけではあるけれど)「iPhone=黒」のイメージ。
「s」で埋まるかと期待していたカメラのレンズ部分は出っ張ったまま。ケースを付けるからそう大きな問題ではないけれど、厚みの数字優先のために机に置いたときに傾く形になっているのは少々間抜けだ。個人的には(Androidも含め)薄さの追求はほどほどにしてほしい。出っ張ったカメラの高さに合わせてその分だけバッテリーを増量してくれたらいいのに。
新しいiPhoneにSIMカードを入れ、開通手続きを行う
携帯電話の機種変更を自分で行うときは「開通手続き(電話機切り替え)」も自分で行わなければならない。5sのときはそれを後回しにして「アレ?」と戸惑ってしまったので、今回は先に行った。
iPhone 6sに新しいNano SIMカードを挿入する。リキッドメタルのピンをSIMトレイにある穴に挿して押し込むとトレイが出てくる。
SIMカードを装着できたら、ソフトバンクのオンラインショップにあるページから、電話機切り替えを行う。ここでMySoftBankのログインパスワードが必要になるので事前にメモしておこう。
ソフトバンクオンラインショップ:商品到着後の設定・開通手続き方法
電話番号とMySoftBankのログインパスワードの入力ができたら、メールが来るのを待つ。
iPhone 6sのiMessageにメールが届くと、6sを電話として利用できるようになる。残ったiPhone 5sは「圏外」になる。
iTunesを使って前に使っていたiPhone 5sのバックアップを取る
iPhoneの便利なところは、iTunesで旧機種のバックアップを取り、新機種で復元することで、使っていたアプリとデータをそのまま引き継げる点。LINEのトーク履歴を引き継ぎたいので、今回も「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れてバックアップした。
前機種のバックアップで復元を行う。慌てると後で面倒なことになるかも…?
ここでは要注意な点があるので参考にされる際は最後の方まで読まれてから作業を行ってください
iPhone 5sのバックアップが取れたら、iPhone 6sの電源を入れる。「Appとデータ」まで進んだら、「iTunesバックアップから復元」を選択し、iTunesを起動したパソコンに接続する。
「このバックアップから復元」のプルダウンメニューから、先ほどバックアップしたデータを選択する。
「iPhoneソフトウェア使用許諾契約」画面でApple IDのサインインに使うパスワードを入力する。
と、ここから5sのバックアップの復元と同期を始めるのだけど、ここで面倒なことに。iPhone 6s出荷時のiOSバージョンが9.0だったため、同期中に9.0.2へのアップデートを催促してきた。9.0では不具合があるのを知っていたので、同期を中断しOSのアップデートを先に行ったところ、その後の同期が進まなくなってしまった。復元をやり直すと同期は完了した。
同期後もアクシデント発生。復元直後のiPhone 6sのホーム画面を見ると、標準アプリ以外のサードパーティアプリのアイコンが暗くなっていて起動しない。AppStoreからそれらのアプリを再インストールすると、どれも初期化された状態で起動してしまう。LINEも初期化されている。トーク履歴が消えちゃった…?そういえば復元時のiPhoneのストレージの空きが5sより増えていたような。
サードパーティアプリをいくつか再インストールした後、再度5sのバックアップで復元をかけると、そのアプリ内に保存された内容は復活。LINEもログインを求められることなくトーク履歴も見ることができる。どうやら復元する前にアプリ内データを引き継ぎたいアプリは、事前に新しいiPhoneにインストールしておく必要があるようだ(PCのハードディスクを圧迫するのが嫌で、iTunesの設定でアプリをハードディスクにバックアップしないようにしていたのが原因かもしれない)。
これから自宅でiPhoneの機種変更をする人にアドバイスしたいのは次の点。
- 新しいiPhoneのOSアップデートを先に行う
- 履歴を残したいメッセージングアプリ、SNSアプリをインストールしておく
- 復元が終わってもすぐに新しいiPhoneのバックアップを作らない
3D Touchはこれからの基本機能。”メモリ2GBのiPhone”という価値
店頭では6s Plusと並べて置かれているためか小さく見えるけれど、実際に手元にやってくると6sもちゃんと5sから確かに大きくなっている。片手持ちでも親指はなんとか画面上部まで届く。Kindle本を読むときの「小さな画面で我慢してる」感はグッと軽減された。
iPhone 6sの目玉の新機能は、メニューの先へPeek(ピーク:一回押し込む)とPop(ポップ:Peekの状態でもう一度押し込む)の2階層の奥行きが追加された3D Touch。スマートフォン版右クリックメニューのようなものだ。
Taptic Engineによる”押した感”の演出は面白いけれど、まだまだ対応するアプリは少ない。今のところ3D Touchに対応したアプリで便利なのは、SafariでリンクをPeekすることでリンク先をプレビューできることくらいか。自撮りが好きな人はホーム画面からカメラを「セルフィー」モードで起動できるのは気に入るかもしれない。
本格的な普及はこれからな3D Touchだけど、キーボードで使うと、その便利さをすぐに実感できる。文字入力中に強く押す(Peek)とキーボード上の文字が消え、その部分がトラックパッドに変化する。テキスト上のカーソルを自在に移動することができ、(iPhoneには)長く望まれながら導入されてこなかった矢印キーよりもはるかに快適だ。そのまま強く押すと(Pop)、パソコンのようにテキストの範囲選択ができる。
3D Touchのような機能はAndroidでもForce Touch、Clear Forceといった名前でこれから導入が進む。iPhoneにも、Androidにも「あって当たり前」のインターフェースになる。
使い始めて2、3日しかたっていないけれど、画面の大きさとサクサク動く快適さが嬉しい。3D Touchも高画素化されたカメラも魅力に違いないが、一番の魅力はメモリ2GBの余裕かもしれない。
iPhone 6sの新機能以外で話題になっているのはCPUのA9がサムスン製かTSMC製かという点。自分のはアプリをインストールして調べてみたらサムスン製だった。だけどホームボタンが異常に熱くなる、本体が熱くなるといったことは今のところは無い(「XCOM」をプレイしても暖かさは5sのときより若干低く感じるくらい)。使用中に突然電源が落ちることも無い。スピーカーが音割れするという話も、「ミュージック」「radiko」で音楽を聴いている限り異常は無い。
バッテリーは、満充電状態で出勤して帰宅するまで一度も充電しなくても余裕がある。夜中に3Dグラフィックで負荷の高いゲーム「XCOM」を満充電の状態からプレイすると、寝る前に「残り20%です」というポップアップが出るけれど、これは5sでもそうだった。不満に感じてはない。今のところは快適そのもの。
もう手にとっても大丈夫じゃないかな。5sの人はアップグレードしたらきっと満足できると思う。
不具合と呼ぶほどのことではないかもしれないけれど、復元後にAppStoreを起動すると英語アカウントと誤認識されたのかアメリカ版のページが表示された。Apple IDのサインアウトとサインインを何度か繰り返したら正常に戻った。