ジユウメモメモ

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S0001MをQY19に付けたところ

イヤーピースを変えると音が変わる!?予算500円でイヤホンのアップグレードを試す

イヤーピース交換でイヤホンの実力発揮!?イヤホン買い替えの前に試してみよう

 お手頃価格のBluetoothイヤホン QCY QY19を購入してiPhoneに入れた音楽を楽しんでいる。思ってたより不満の無い音だったので文句は無いのだけど、時間が経つにつれ、「もう少しクリアに聴こえたら…」とねだりたい気持ちも顔を出し始めた。

 有名メーカーのイヤホンに買い換えてしまうのも一つの手ではあるが、その前に気になっていたことを試してみたい。

 QCY QY19に限らず、「カナル型(耳栓タイプ)イヤホンのイヤーピース(イヤーチップ)を交換することでも音が変わる」という記事をネットで目にした。QY19は「コンプライの500番」というのが定番らしい。ウレタンでできてる?1、2ヶ月で交換して使う?一組1,000円!?イヤーピースの世界も知らないことばかりだ(シリコンのイヤーピースも劣化を感じるまで使い込むことがなかったので「交換するものだ」というのが頭になかった)。

COMPLY製の低反発ポリウレタンでできたイヤーピース。人の体温で柔らかくなるため、長時間音楽を聴いていても耳が痛くならないほか、遮音性が高くなるため音量を小さくすることができる。

いきなりコンプライのイヤーピースを買うのもいいけれど、お値段が。気に入って使うとして、1年に4回くらい交換することになる?5,000円…。イヤホンとどっちが本体なのだ。という気がしてくる。

というわけで、まずはそもそも本当にイヤーピースの交換で違いが感じられるのかを試してみることに。気軽に出せる範囲で、と予算は1パッケージあたり500円までに設定。

QY19標準より遮音性がアップ!ソニー ハイブリッドイヤーピース EP-EX11

 最初に購入したのがソニーのハイブリッドイヤーピース「EP-EX11M」。4個入りで400円前後。カラーはブラックとホワイトの2種類で、サイズにより芯の部分の色が異なる。

SONY EP-EX11M
ソニーのEP-EX11M。4個セットで約400円。  

このイヤーピースは、ソニーのハイレゾ対応イヤホンの交換用に推奨されているものの一つ(上位の商品としてトリプルコンフォートイヤーピースがある)。H.ear inなどに付いているイヤーピースとは一部見た目に差異があり、全く同じものではないようではあるけれども、音質を低下させるものを推奨はしないだろう。砲弾型の形状になっていることで、フィット感を高めるとアピールされている。

SONY EP-EX11M
EP-EX11はサイズにより芯の部分の色が異なる。Mサイズはグリーン。
QCY QY19標準イヤーピースとSONY EP-EX11Mを並べたところ
QCY QY19付属のイヤーピース(左)と並べたところ。
QCY QY19とSONY EP-EX11M
EP-EX11MをQY19に取り付けたところ。

QY19に取り付けてみると、サイズはピッタリ。見た目にも違和感無し。音楽を聴いてみると、標準のイヤーピースより音が大きく聴こえる。標準のものより遮音性が高まるのだ。音の解像感が上がる、という感じではないけれども、邪魔をする要素が減るのだろう。以前よりハッキリして聴こえる。半信半疑ではあったがイヤーピース交換で違いは出るようだ。

さらに遮音性アップ!装着感が自然で耳が疲れない!多摩電子工業 低反発ウレタンイヤーピース

 次に購入したのは多摩電子工業の低反発ウレタンイヤーピース。コンプライと同じウレタン製(ただコンプライと違い、芯になる部分が別素材?になっていたりはしない)。こちらも4個セット。カラーはブラックのみ。

多摩電子工業 S0001L
多摩電子工業の低反発ウレタンイヤーピース Lサイズ S0001L。こちらも4個セットで約400円。

サイズがS、M、Lの3つあり、Amazonのレビューなどを見ると、「他のイヤーピースに比べワンサイズ小さい」という声があった。実際にJVCやオーディオテクニカのシリコンのイヤーピースのMサイズの外径が12mmのところ、多摩電子工業のイヤーピースはLサイズが外径12mm、Mサイズは11mmだった。外径を揃えようとLサイズを購入。

多摩電子工業 S0001L
多摩電子工業のウレタンイヤーピースは他社製と違い単一の材質で成型されている。
EP-EX11MとS0001Lを並べたところ
(左から)QY19標準イヤーピース、EP-EX11M、S0001Lを並べたところ。外径で揃えると高さが随分と違う。

 が、ここで失敗。確かに外径は先に購入したソニーのMサイズのイヤーピースと同程度ではあったが、今度は高さが大きく、QY19に付けて耳にさしてみると、イヤーフックが浮いてしまう。ウレタンイヤーピースは装着前に先端を指で潰して使うのだけど、このウレタンイヤーピースは指で潰しても形状がすぐ元に戻ってしまう。

S0001LをQY19に付けたところ
S0001LをQY19に付けたところ。自分の場合はこの状態で使うとイヤーフックが浮いてしまった。

 音の聴こえ方は先のEP-EX11Mよりさらに遮音性が高く、より音がしっかり聴こえる。ただ、ここでイヤーフックが浮いて付いていることが気になってしまい、動かすと今度は芯部分の空洞を潰してしまうこともあり、Lサイズは自分にはベストなポジションを見つけるのが難しかった。

 ではワンサイズ小さくするとどうなるのか、とLサイズから外径、高さが1mm小さくなるMサイズを購入してみた。Mサイズだと指で潰すことなく耳に装着でき、イヤーフックもしっかり耳にフィットする。シリコンイヤーピースのMサイズの使用感のままウレタンに移行したい場合はまずはMサイズから試してみるのがいいかもしれない。

多摩電子工業 S0001M
続けて購入したMサイズのS0001M
S0001MとS0001Lを並べたところ
S0001M(左)とS0001L(右)を並べたところ。Lサイズに比べ外径と高さが1mm小さくなる。

崩れない粘土を触っているような感覚は不思議だったけれど、耳に嵌めてしまうと体温で柔らかくなるのか付け心地が自然。なるほど、シリコンよりいいかも。

短期間での要交換とトレードオフだがウレタンは快適。安く買えればおすすめ

 ウレタンイヤーピースのレビューには「低音が弱くなる」といった声もあるけれど、シリコンイヤーピースから何かが犠牲になったような印象はない。和太鼓が鳴り響くような曲を聴くとちゃんと迫力がある。イコライザをいじったような劇的な変化はあまり感じられない。メリットは遮音性と自然な装着感だ。シリコンより耳にかかる負担が小さいようで、長く音楽を聴いていても耳が疲れたり痛くなりにくいように感じる。外の音をシャットアウトすることでイヤホンの実力そのままの音が聴ける。シリコンからウレタンにイヤーピースを変えることで快適に音楽を楽しめる時間が伸びる。

ウレタンイヤーピースの説明書には「そのまま保存しても(素材の性質で経年)劣化する」旨の注意書きがある。数ヶ月おきに定期的な交換が必要になるのはネックだけれど、身近な場所で安く入手が可能なら、その煩わしさは我慢できるかも。

最近では100円ショップでも販売されるようになったので、気軽に試せるようにもなっている。また、Amazonでは多摩電子工業の他にも安価なウレタンイヤーピースが売られている。

100円ショップのウレタンイヤーピース
ローソンストア100で見つけた株式会社アットキューのウレタン製「低反発イヤーピース」。100円なら気軽に試せるし、販売が続いていれば継続使用も安上がりだ。

 確かにイヤーピースには個性があり、交換することで音の聴こえ方は変化する。面白いなぁとも思うけれど、音質をさらに求めるならば音源のファイル形式も、イヤホンそのものの性能も気にしなければならない。沼に足を取られないよう注意せねば。ひとまずここでイヤホンに関しては一区切りをつけよう(笑)。

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