Cドライブ空き容量5GBのPCでWindows 10 May 2019 Updateは適用できるのか?
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ストレージ32GBでもUSBメモリかSDカードがあれば適用できる
ストレージ32GBのPCに今年も試練の季節がやってきた。2019年前半の大型アップデート「Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903)」。リリースされたばかりの時点では不具合がいくつも報告されていたので、(それまでに解消されることを期待しつつ)Windows Updateで自然に降りてくるのを待っていたのだが、7月に入ってやっと降ってきた。
Windows 8時代に購入したIntel Compute Stick(Atom Z3735F / メモリ2GB / 32GB eMMC)は相変わらず元気に動いていて大きな不満もないが、今回のWindows 10 May 2019 Updateはリリースが近づくにつれ、「アップデートに必要なストレージ容量がこれまでより大きくなり、32bit版でも最低32GBの空き容量が必要になるため、ストレージ容量の小さな端末ではインストールできないかもしれない」といった情報が出ていた。
いよいよスティックPCやネットブック勢は切り捨てられてしまうのか…と覚悟はしていたのだが、Windows Updateに表示されたということはいけるということなのだろう。そのまま画面の指示に従ってクリックすると、あっさりとアップデートできてしまった。
スクリーンショットを取りつつアップデートしたので載せておく。
USBメモリかmicroSDを事前に用意。インストール途中で止まっても問題なし。
Windows 10 May 2019 Update適用前のPCのCドライブの空き容量は5GBを切っていた。アプリのインストール数は最小限にしているし、ダウンロードフォルダの保存先はmicroSD(Dドライブ)に指定していてその状態。さらに空き容量を増やすために思いつくことは、CCleanerで不要ファイルを消すことと「設定」にあるストレージから一時ファイルを削除するくらい。それでも5GBに届かない。April 2018 Updateのときは約6.5GBでいけたが…。
Windows Updateに表示された「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックすると、「準備しています」>「ダウンロード中」>「インストールの保留中」>「インストール中」とスムーズに進んでいったが、途中でウィンドウがポップアップし、空き容量が足りないことを警告してきた。
「10.0GB以上の空きがある外部記憶装置を選択または接続します」というメッセージの下に、接続済みの外部記憶装置としてDドライブ(microSD)が表示されていたのでそのまま「次へ」をクリックすると、インストールが再開され、再起動まで進んだ(スクリーンショットは撮っていなかったが前回の「Windows 10 October 2018 Update」のときも同じ流れだった)。
「今すぐ再起動する」ボタンをクリックしてからPCが使えるまで1時間以上かかり、Windows Updateの画面から合わせると概ね2~3時間くらいかかった。(スペックにもよるのかもしれないが)仕事に使うPCならアップデートを実行するタイミングを考えておいたほうが良さそうだ。
アップデート適用直後の小さな不具合の解消方法
アップデートのインストールが完了し、使用可能直後にエクスプローラーに見慣れぬアイコン(Realtekのカニアイコン)が表示されたり、スピーカーから音が出なくなるのもこれまでの大型アップデートと同じだった。これらは簡単に解消される。RealtekのアイコンはUSBハブを一度PCから外して挿し直すことでデバイスが再認識された後、表示されなくなる。音に関してはタスクバーの音量アイコンをクリックすると、オーディオデバイスドライバーの再確認が行われ、音声が再生されるようになる。
アップデート適用直後のCドライブ空き容量は約3GBと圧迫されているが、「設定」のストレージで一時ファイルを削除するときに「以前のWindowsのインストール」を選択することで増やせる。一時ファイルを削除したあとの空き容量はアップデート適用前より増えて8GBになっていた。OSのフットプリントが小さくなったのかもしれない。
ストレージ32GB PCの限界は32bit対応アプリの減少が決めるかも…
Windows 10 October 2018 Update適用後、それほど時間はたっていないがこれといった不具合はなく使えている。ストレージ32GBのPCでもUSBメモリかmicroSDを用意しておけばこれからも使い続けられそうだ。買い替えを迫られることになるとしたら、OSよりアプリ周りの「32bit版切り捨て」が先になるかもしれない…。