ジユウメモメモ

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ロジクールのWebカメラC505とC922

3,000円のWebカメラを買って9,000円で買い替えた話。ロジクール C505 / C922n

Webカメラ付きのノートPCなら多分そのままでOK。デスクトップなら5,000円以上のを選ぼう。

 新型コロナウイルスでテレワークに注目が集まった2020年。個人的にはテレワークをすることはなかったのだが、年が変わろうという頃になっても感染者は増加傾向が続く。再び緊急事態宣言が出てもおかしくない。

いつでもテレワークに移行してもいいように、デスクトップPCに繋げるWebカメラを用意しておくことにした。

「安いのでとりあえず映ればいい」ならいいけれど…Logicool C505 HDウェブカメラ

 一時期はWebカメラが品薄状態にあったが、12月の現在ではAmazonでも家電量販店でも供給は安定して有名無名多くのメーカーの製品が並んでいる。どれを選べば正解なのか判断できなかったので、定番のロジクールの入門機と言えそうな「Logicool C505 HDウェブカメラ」を購入。

Logicool C505 HDウェブカメラのパッケージ
Logicool C505 HDウェブカメラ。家電量販店で約3,000円で購入。

C505を選んだのは約3,000円という手頃さはもちろんだが、「映る範囲の狭さ」が決め手になった。多くのWebカメラは会議を前提としているからか、ほとんどが70度~100度近く、オフィスの全体を映さんばかりに画角が大きい。自宅で使うなら、一人で使うならそんなに広さは求めない。「部屋をあまり他人に見せたくない」という人も少なくないとは思うのだが。
その点、C505は画角が60度と市場ではほぼ最小と思われる狭さだった。

C505はスペック的には解像度は1280×960ピクセル(16:9では720p)、オートフォーカスなし、モノラルマイク、三脚穴なし、とローエンドモデルらしく無いものも多い。

Logicool C505 HDウェブカメラの外観
C505のシンプルな外観は好印象。本体直付のUSBケーブルは2mと長め。
Logicool C505 HDウェブカメラのクリップ
C505のクリップ部分。デスクトップモニタに取り付けるのは簡単。
Logicool C505 HDウェブカメラ使用時のライト点灯
C505は使用中レンズ横が白く点灯する。

一応はHD解像度ということで実用的かとは思って購入したのだが、実際に繋げてみると、デフォルトで映る範囲の狭さは期待通り、取り付けのしやすさやPCに繋げばそのまますぐに使えるシンプルさは好印象なのだが、フォーカスが固定されているにしても「シャキッと」しない画質だった。ノートPCの小さな画面上では「まぁこんなものか」と納得できるのだが、デスクトップのフルHDモニタで見ると気になるレベルで「ボソボソ」として見える。テキストをアップにして見せたりしようとしても読みづらい(そんなときは画面共有が使われるだろうが)。

「720pだったらもう少し画質が良くてもいいのでは…」と思っていたら、おそらく低画質な原因はC505のセンサーの画素数。ロジクールの製品ページやパッケージの箱には記載がなく、「720p」とだけアピールされれているのだが、サイトのサポートページ上の「製品情報および仕様」を見ると「1.2MP」とある。120万画素ではちょっと心もとない。

満足できる画質、専用ソフトで画角の調整もできる!Logicool C922n Pro Stream Webcam

 Webカメラにそれほどお金をかけたくはなかったが、C505では満足できない。ということで上位機種の「Logicool C922n Pro Stream Webcam」を次に購入した。購入時は約9,000円。ここで打ち止めとしたいところ。

Logicool C922n Pro Stream Webcamのパッケージ
Logicool C922n Pro Stream Webcamのパッケージ。オマケでミニ三脚が付いてくるのだが、それ込みで小さな箱に収まっている。
Logicool C922n Pro Stream Webcamのパッケージ内容
C922nのパッケージ内容。カメラ本体、説明書、卓上ミニ三脚が同梱される。

C922は1080p(30fps)、720p(30fps / 60fps)と解像度や720p時のフレームレートが増えるほか、オートフォーカス付き、マイクもステレオとC505からいろいろとスペックアップしている。気になるのは画角が「78度」。映る範囲は広くなってしまう。

Logicool C922n Pro Stream Webcam
C922は使用中カメラ部の左右のエッジが白色に光る(眩しさはない)。
Logicool C922n Pro Stream Webcamの三脚穴
C922のクリップ部分には三脚用の穴が備わる。
Logicool C922n Pro Stream Webcam付属の卓上ミニ三脚
C922nにオマケで付いてくる三脚は個人的にはイマイチ…。「いいもの感」はない。

C922をPC(Windows10)に接続してみると、C505のときとは違い、繋げただけではカメラは機能しない。接続後しばらくすると、ロジクール製の録画アプリ「Logicool Capture」のインストールが促され、インストールが完了するとWebカメラとして使えるようになる。

Logicool CaptureはYouTuberのような動画コンテンツ制作者向けアプリで、ビデオ録画に使えたり、Zoomなどのビデオ会議サービスの「仮想カメラ(カメラソース)」として機能する。

Logicool Captureを使うことでC922の解像度変更、フレームレート変更(720p時に60fpsが選択できる)などが行えるほか、カメラ映像の拡大縮小機能が備わり「映る範囲の調整」ができる。これを使えばC505以上に映る範囲を狭くすることも可能だ。「画質の良さと映る範囲の狭さはトレードオフなのか…」と思っていたので嬉しい機能だ。

C922の機能を活用できるLogicool Captureだが、これはPCのスペックを要求する。Celeron N4100の自宅PCでは少々荷が重く、長時間は使えない。それにUIも癖があり、「デフォルトで録画が始まっているのか判別がつきにくい」デザインなのが気になってしまう。それにテレワーク用に考えると、使わない機能がたくさん並ぶのも見た目にシンプルではない。

※追記:現在「Logicool Caputure」は開発を終了し、2022年にサポートも終了します。後継アプリとして「Logicool G HUB」が提供されています。

logcool:Logicool G HUBダウンロードページ

自動でインストールされるので、C922を使う上ではLogicool Captureを使うしかないのかと思ってしまうが、実はロジクールのサポートページを見てみると、「Logicool カメラ設定(Camera Settings)」というアプリもダウンロードできる。※こちらもC922に対応し、解像度切替とフレームレート選択メニューを除いてLogicool Captureと同じようにカメラ映像の拡大縮小、ホワイトバランスの調整などが行える。録画機能が備わらないのでUIも必要なものだけがわかりやすく並んでいるのでシンプルだ。こちらがインストールされていればC922は使えるのでLogicool Captureはアンインストールした。

Logicool カメラ設定(Camera Settings)
Logicool カメラ設定(Camera Settings)の操作画面。アプリ単独で起動した際はカメラ映像のプレビューが表示される。Zoom等と同時起動するとコントロールのみが表示される。

Logicool カメラ設定はC505も認識し、色調の調整などを行えるが画面の拡大縮小やフォーカス調整は機能しない。

C922はセンサーが300万画素にアップしていることでC505と同じ720pでもはっきりと画質が上だ。C505のときのようなボソボソ感はない。これなら満足できる。オートフォーカスが備わるので手のひらを前に持っていけばちゃんとピントが移動する。

C922の720p時の60fpsはLogicool Captureからは任意に選択できたが、Logicool カメラ設定からは選択できず、ビデオ会議サービスの仕様によるところもあり、「任意で常時60fps」で使えるわけではない。1080pも合わせ「基本的には30fps」と思っておいた方がいい。Logicool Capture上で60fpsを選択しても「バーチャファイターとバーチャファイター2」ほどの差はどうも感じられない。

※追記:現在「Logicool カメラ設定」は開発を終了し、後継アプリとして「Logi Tune」が提供されています。C922を接続して使うと「カメラ設定」と同じ機能(ズーム、画角設定、明るさ調整、マニュアルフォーカスなど)を利用することができます。Logi Tuneは対象OSがWindows10以降でWindows7環境ではインストールに失敗します。C922をWindows7 PCに接続するとドライバが自動でインストールされるため、Webカメラとしての利用は可能です。

logcool:Logi Tuneダウンロードページ

5:30あたりからLogi Tuneの操作画面を見ることができます。

約3,000円のC505と約9,000円のC922、価格に納得ができ、満足できたのはC922。人にすすめるとしてもC922だが、「フルHDでもHDでも30fps」で良いのなら、C922の前世代モデル「C920(カメラ本体のみの「920n」とカメラカバー付きの「920s」がある)」で十分かもしれない。

今回買った「C922n」には小型の三脚がオマケで付いてくるのだが、その三脚の品質はお世辞にも良いものと言えるレベルではない。C920はC922より1,000円~2,000円安いことがあり、三脚が必要ならその差額でよりよい品質のものが手に入る。ゴリラポッドも(的なもの、も含め)2,000円前後で売られている。不要な三脚と「実質30fps固定」を知っていたなら、C920を選んでいた。

スマホはもちろん、安価なタブレットのフロントカメラも優秀

 Webカメラを買い替える前に「そういえば…」とZoomでiPhone11とAmazon Fire HD10のフロントカメラを使ってみたが、iPhoneはもちろん、1万円台のFire HD10タブレットのフロントカメラもC505と比べれば随分と画質が良かった。

ビデオ会議用のカメラにPCを使うかスマホ/タブレットを用いるかは「画面共有」を使うか否かが決めてになりそうだが、ノートPCを持っているならノートPCのカメラを使えばいいし、デスクトップPCを使っていて画面共有をしないなら、スマホやタブレットで代用は可能だろう。その場合は外付けWebカメラは不要かもしれない。どうしても必要なときは「カメラ画素数200万画素以上、オートフォーカス付き」を選ぼう。