
クランプアームでWebカメラを書画カメラ的に使ってみた
目次
手頃な価格で卓上俯瞰撮影にチャレンジできる
「書画カメラ」とは
Webカメラを書画カメラ的に使うする機会があったので、その際に購入したクランプアームをご紹介。
使用状況を説明するのに書いた「書画カメラ」だが、昔学校にあった「OHP(オーバーヘッドプロジェクター)」を知っている方はピンとくるかもしれない。デスク上の書類を写すための俯瞰撮影に特化したカメラのこと。書画カメラは別途購入しようとすると価格帯がピンからキリまであるが、安いものでも「安いWebカメラ」よりは高かったりする。今回はすでに手元にLogicoolのWebカメラ C922nがあり、カメラにはオートフォーカスも搭載されているので、それを利用することにした。
書画カメラの例。カメラによっては専用ソフトが付属し、撮影した書類に画面上で書き込みを行うことができたりする。
Webカメラを書画カメラ的に使う場合のカメラのポジションだが、書類の上下とカメラの上下をあわせて配置するため、今回は横からアームを伸ばす形にした(書画カメラは上からアームが伸びているものがあるが、同じ形にしようとするとWebカメラの三脚用ネジ穴が底面にある関係で上下が反転してしまう)。
Webカメラを使った書画カメラの作り方
今回購入したWebカメラ用のアームはETSUMI(エツミ)の「モバイルクランプアーム(E-2321)」。家電量販店のカメラコーナーで見つけた。

“クランプ”とは土台部分をテーブルなどに挟んで固定する器具のこと。スタンドが付いているタイプはアームが傾かないようにスタンド部が重く作られていたり、接地面積が大きくなりがちだが、クランプアームだとスタンドが無い分作業スペースを広く取ることができる(逆に挟める部分が無いと固定できない点がデメリット)。
モバイルクランプアームの内容物はシンプルで、折りたたみが可能なアーム本体、アームの固定用器具(クランプ固定幅1~4cm)、三脚用ネジ穴付きのスマートフォンホルダー(固定幅6~8cm)の3点のみ。説明書は同封されていないが、外箱裏面に組み立て後の写真が印刷されているので使い方に困ることはないだろう。


モバイルクランプアームは土台部分は横方向に、アーム部分とアーム先端の三脚ネジ部分は縦方向に回転できるようになっている。

Webカメラを書画カメラ的ポジションで配置するには、モバイルクランプアームをデスクの横に固定すると、三脚ネジ部分を90度曲げる必要ある。そこで、三脚ネジ部分にボールヘッド(自由雲台)を取り付けることで希望通りの使い方を実現できた(他社製など製品によってはアーム先端がボールヘッドになっているものもあるかもしれない)。



概ね満足。モバイルクランプアームの使用感と気になる点
モバイルクランプアームの使用感としては、アームそのものの作りはしっかりした感じで、ふらついたり頼りなさそうな印象はない。アームの耐荷重についてパッケージ等に記載はないが、「スマートフォン」「カメラ」「リングライト」などを装着しての使用が想定されている。試しにパナソニックのLUMIX DMC-GM1(+標準ズームレンズ)を取り付けたところ、アームの頭が下がってきたりといったことはなかったので小型のミラーレスカメラ程度であれば問題なさそうだ。
一つ気になる点があるとすれば、アームの折りたたみ部分の角度調整固定ストッパーが折りたたみ時にアームのスプリングに干渉してしまうところか。折りたたんでからストッパーを回すのは難しい。また、ストッパーをきつめに締めないと、折りたたんだあとにアームがじわじわ動いてバンッと展開しまうことがあったので、収納時には念のためゴムバンドのようなもので巻くか、外箱に収納してしまうのが安心だ。


この点については、他社製のアームを見てもスプリングと干渉しそうなものばかりだったので「構造上そうなるものである」という理解をしている。
カメラ用アームは、モバイルクランプアームのように安いもので2,000円台から手に入れられる。今回のような書画カメラ的使い方にはもちろん、ライトを取り付けてオンラインミーティング時に使うとか、料理やレビュー動画制作で俯瞰撮影ができたりと、あったら便利なアイテムだ。
クランプアーム購入前に検討していた俯瞰撮影用アイテム
クランプアーム購入前に買おうとしていた俯瞰撮影用のアイテムが次の2つ。
1つめの俯瞰撮影用ポールは三脚など垂直に立っている棒に挟んで使うもの。これを使う場合も棒の先端の三脚ネジの向きを変えるには自由雲台が別途必要になる。最初はこれを買いに行ったのだが、横においてあったクランプアームに目が行き「あぁ、必要なのはこっちだったか。」となった。
2つめの俯瞰撮影スタンドもそれ用なだけあってこちらもしっかりした作りに見えたのだが、机の上に置いて使うには場所をとるものだった。レビュー動画など、本格的な動画制作を始める際には値段もそれほど高いものではないのでいいかもしれない。
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